実年行進曲
『実年行進曲』(じつねんこうしんきょく)は、1986年4月23日に発売されたハナ肇とクレージーキャッツ29枚目のシングル。 楽曲解説実年行進曲1985年11月に当時の厚生省が定めた、50代・60代の年齢層を指す言葉「実年」をモチーフに作られた作品。 1986年はクレージーキャッツ結成30周年ということもあり、『五万節』のリメイク、サントリービールCM出演などの企画が持ち上がった(後に実際に出演した際、本曲が用いられた)が、この企画の一環として本曲のリリースが上がった。作曲の大瀧詠一は、「30周年記念というような時は、全く過去に関係なく新しいことはできない。」「青島さんを抜いてはプロジェクトが全く始まらない。」と考え、青島幸男に作詞を依頼した[1]。 メロディーは、ヒット以前に「記念」としての歴史的な作品と思い、かつてのヒット曲の間奏を繋げてメドレーにし、これを本曲の間奏とすることにした。歌唱は、ハナ肇、谷啓、植木等のボーカルとメンバーのコーラスという、『ホンダラ行進曲』『大冒険』のスタイルで行くこととなった[1]。 曲には「ぶちゃむくれバージョン」が存在、2番と3番の谷啓パートの歌詞が一部異なり、コーダ部分は、オリジナルが「ファンファーレ」→「クレージー全員による『バンザーイ!!』」なのに対し、「ぶちゃむくれ」はファンファーレが無く、いきなりクレージーの万歳三唱、そしてラストに、1970年発売の『全国縦断・追っかけのブルース』から流用したハナの怒鳴り声「うるせーな!! 今何時だと思ってんだ、このー!」が入った。 演奏はヤング大滝と実年マーチングバンド(AOT)名義となっている。 新五万節→詳細は「五万節 § 新五万節」を参照 演奏は大瀧詠一とナイアガラ三千年オーケストラ名義となっている。 アートワークディスクジャケットは「スーダラ節/こりゃシャクだった」を再現しており、レコードは1958年頃に開発されたエバークリーン・レコードに似せた色目のカラーレコードを使用している。ペーパースリーブは本作専用となっており、当時の東芝EMIの黄緑色を基調としたおものではない。なお、当時の東芝EMIの他作品ではディスクジャケットの左下に印字されていたバーコードも本作には印字されていない。 収録曲作詞:青島幸男
脚注出典 |
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