奈良県総合医療センター(ならけんそうごういりょうせんたー)は、奈良県奈良市にある地方独立行政法人奈良県立病院機構が運営する病院である。臨床研修病院や、奈良県災害拠点病院などの指定を受ける。病院の基本理念は、「いい医療をより多くの患者さんへ!」
沿革
診療科
- 内科
- 呼吸器内科
- 消化器内科
- 循環器、腎臓内科
- 小児科
- 神経内科
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- 外科
- 整形外科
- 脳神経外科
- 呼吸器外科
- 心臓血管外科
- 皮膚科
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- 泌尿器科
- 産婦人科
- 眼科
- 耳鼻咽喉科
- 放射線科
- 麻酔科
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医療機関の指定・認定
(下表の出典[3])
特色
- 平成25年3月より、奈良県初の内視鏡下手術用ロボットda Vinciが導入され、前立腺がんなどのより低侵襲な手術を可能にしている。
- 細胞検査士や超音波検査士、認定輸血検査技師などの認定資格技師が県下の病院ではかなり多い。
- 国際化都市を目指している奈良県の病院らしく、イスラム教からエホバの証人まであらゆる宗教の患者を受け入れている。
- ならどっとFMなどでの情報発信を積極的に行ったり、月一でロビーコンサートなどの患者向けイベントやサービスも充実している。
- 奈良県立医科大学がヴォン・ヴィレブランド病などの特殊な疾患に強いのと対照的に、高エネルギー外傷(交通事故や転落事故による人体の破壊症例)をよく受け入れ救急救命センターで治療している。また、このセンターの設備やスキル、キャパシティは関西でも最高レベルであり、さらに平成27年度より救急外来は廃止され統合された。これにより、2次~3次救急の患者はほぼ全員無料でICUに入院できる体制が整った。
- 「どんな患者も断らない病院」を基本方針としており、他院で事件やトラブルを起こして転院勧告を受けた患者でも積極的に受け入れている。
- 県内の病院では珍しく無料wifiを導入している。接続により端末のインターネット履歴や接続情報の監視が行われるので、他の一般的な無料wifiよりもずっと安全である。
問題
- 同規模病院に比べ研修医数は多いが看護師や技師、薬剤師の数は少なく、スタッフの離職率が非常に高い。そのため高齢化社会に伴う患者の増加に追い付かず病棟を一部閉鎖したことがある。現在は医師や技師等が採血や点滴などの看護師の役割を負担しカバーしているが、昼に来院した外来患者が夜間帯になるまで診察待ちになることも珍しくない。
- 上記に関連する労働環境のためトラブルも頻発している。特に、一人で行われている同産科医の当直勤務は違法な時間外労働に当たるうえ、割増賃金も支払っていないとして、奈良労働基準監督署が同病院を運営する県を労働基準法違反容疑で書類送検(医師の勤務実態に関して、刑事責任を問われるのは異例)したことがある。この支払いを求めた訴訟に関しては医師側が最高裁判決で勝訴したものの、大幅に減額されたため全国医師連盟などからも環境改善を要望するとのコメントが出されている[10]。
- 名称問題[11]。 - 「奈良県総合医療センター」奈良市七条西町2丁目北緯34度39分44.6秒 東経135度46分2.9秒 から約1キロ東の同市七条2丁目北緯34度39分56.1秒 東経135度46分35.4秒 にある「国立病院機構 奈良医療センター」と名称及び所在地も酷似しているため、混乱が生じている。
外来診療日
交通アクセス
跡地
前身の奈良県立奈良病院は奈良市平松町にあったが[1]、2017年4月に奈良市七条西町と石木町にまたがる六条山地区への移転が報じられた[12][13]。その後、2018年5月1日に奈良市七条西町に新病院が開院した[1]。
奈良県総合医療センター跡地(奈良市平松1丁目)については奈良看護大学校と奈良県立奈良養護学校が移転する計画がある[14][15]。
脚注
出典
外部リンク