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この項目では、中華人民共和国浙江省台州市天台県天台山の国清寺について説明しています。その他の国清寺については「国清寺」をご覧ください。 |
国清寺(こくせいじ)は、中華人民共和国浙江省台州市天台県天台山にある仏教寺院。天台宗の中心的な寺院として知られる。
中華人民共和国全国重点文物保護単位に指定されている。
歴史
国清寺は智顗によって建設がはじめられたが、その没後、隋の開皇18年(598年)に完成した。はじめの名前は天台寺と言ったが、のちに国清寺に名を改めた。会昌の廃仏でいったん廃止されたが、大中5年(851年)に再建された[1]。
国清寺は隋以来たびたび天災・人災に遭い、何度も再建されている。現在の建築は清の雍正年間以降に再建されたものである。文化大革命でも大きく破壊されたが、周恩来の命令によって再建された[2]。
建築
国清寺の多くの建築物は新しいものであるが、寺の外に隋代のものと言われる六面九層の塔(単に「隋塔」と呼ばれる)が残っている。
文化大革命後の修復の目的で、北京の故宮博物院などから多くの文物を国清寺に移したため、境内の仏像などはきわめて貴重なものが含まれている[3]。
天文学者としても有名な僧一行がこの寺で活動したため、境内に一行法師の碑や塔がある。
文化
国清寺の僧として寒山と拾得が有名である。この2人に豊干(ぶかん)をあわせて国清三聖と称する。
日本との関係
国清寺は日本の仏教の歴史上も重要な寺院であり、最澄が道邃から教えを受けたほか、円珍・円載・重源・栄西・成尋・俊芿らが訪れている[4]。
文化大革命の破壊から復興したばかりの1975年に日本の天台訪中団が国清寺を訪れている[4][2]。
境内には、日本の出資で作られた法華経の経幢などがある[3]。
脚注
参考文献
ウィキメディア・コモンズには、
天台山国清寺に関連するカテゴリがあります。
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