大航海時代シリーズ
大航海時代シリーズ(だいこうかいじだいシリーズ、英: Uncharted Waters)は、コーエー(第3作までは「光栄」)より1990年に発売された『大航海時代』を第1作とする航海シミュレーションゲームのシリーズ。コーエーは、ロールプレイングゲームとシミュレーションゲームの中間に位置する作品として、リコエイションゲームという造語でこのシリーズを位置付けている。 概要シリーズにより時期が異なるが、基本的に歴史上の大航海時代を舞台としている。ゲームは、探索、交易、海戦を3本柱として、プレイヤーキャラクターの名声を高めていくことにより、ゲーム進行とともに多数用意されているイベントを発生させていき、各主人公に設定された最終目的を達成することを目指していく。時代設定として大航海時代を選んだことは画期的で、冒険や交易をしていく楽しみは本シリーズならではのものであった。またシリーズの各作品毎に重視されている要素が違うため、ストーリーの重要度や行動の自由度もそれぞれの作品で異なっている。 コーエーの他のシリーズとタイトルの付け方で比較すると、「三國志シリーズ」「太閤立志伝シリーズ」は作品名の後にローマ数字を付けることでシリーズナンバーを示し、「信長の野望シリーズ」「蒼き狼と白き牝鹿シリーズ」ではサブタイトルでシリーズを表しているが、本シリーズではその両方を付けてシリーズを表している。『II』についても「NEW HORIZONS」というサブタイトルが付いている。 設定時系列本シリーズの時系列は『III』→初代→『II』および『外伝』→『IV』となっている。『III』は15世紀末で、新大陸やインド航路も発見されていない。初代と『II』『外伝』は16世紀初頭で、新大陸とインド航路が発見済みだがポルトガルが徐々にイスパニアに押されていく時代、『IV』は16世紀末から17世紀初頭を舞台とし、オセアニア以外のほとんどの地域にヨーロッパ人が進出し始め、イベリアの2国をオランダ・イギリスが追い越しつつある状況が反映されている。 登場人物初代から『III』まででは登場人物などにも時間の流れが反映されている。初代の主人公であるレオン・フェレロとその父ファブリス・フェレロ、フェレロ家に仕える航海士ロッコは作品ごとに立場が異なっている。例えば、レオンは『III』では未成年のため未登場であるが、初代では主人公として活躍し、『II』ではポルトガルの公爵・宰相となり、主人公の一人であるジョアン・フェレロの父親になっている。 『IV』では他の作品とは時間が離れているため、先の作品に登場した人物はそのまま登場しないが、アイテムやイベントなどで名前だけが登場し、『II』の主人公の孫の一人が登場する。また、他勢力には『II』に登場した人物の一部が登場するが、『II』との関連は一切ない。 NPCや仲間になる人物としては、『III』では実在の人物がほぼそのまま登場するのに対し、それ以外ではピリー・レイスやハイレディン・レイスのように実在の人物をモデルにした人物が登場する。
船舶本シリーズでは主人公は船団・艦隊を率いることになるが、購入できる船舶には時代背景などのために差がある。 初代と『III』では大航海時代の初期という状況もあって、当時ヨーロッパで使われていた帆船(ただし、大航海時代にはすでに旧式化していたものや戦列艦をモデルとした重ガレオン船のように当時としては規格外の隠し船舶もある)しか購入できないのに対して、『II』『外伝』『IV』ではインド洋で活躍したダウ船や中国のジャンクのように世界各地の帆船と和船・ガレー船を購入できる(ただし、『IV』の場合Windows版無印では和船とガレー船は入手できない)。特に後者では状況次第でフリゲートやシップなどのように近現代の帆船さえ登場する。このため、『III』『初代』の2作と『II』『外伝』『IV』の3作では後者のほうが購入できる船舶が多い。 また、本シリーズでは一貫してナオとキャラックは別の船舶として扱われている。大体においてナオは中型船として、キャラックは大型船として登場している。 作品一覧
オフラインゲーム
オンラインゲーム
脚注
関連項目 |
Portal di Ensiklopedia Dunia