大崎市立古川中学校
大崎市立古川中学校(おおさきしりつ ふるかわちゅうがっこう、英称:Osaki Municipal Furukawa Junior High School)は、宮城県大崎市古川二ノ構にある市立中学校。通称は「古中」(ふるちゅう)、英語での通称は「FJH」(Furukawa Junior Highschool)。 大崎市立古川第一小学校が隣接、宮城県古川黎明中学校・高等学校が付近に位置している。 概要新学制実施により1947年4月1日に古川町立古川中学校として創立し、2024年に創立77周年を迎えた。郷土の偉人、吉野作造博士の教えを教育目標に制定している。 2005年度の在籍生徒数は1099名だった[1]。指折りのマンモス校だったが、2006年4月に大崎市立古川南中学校が開校したことにより過密化は解消された。 1987年には第17回全日本中学校選抜バレーボール大会で同校女子バレーボール部が優勝している[2]。 沿革大崎市立古川中学校「沿革史」を一部参照[1]。
教育目標大崎市立古川中学校「創立70周年記念誌」を参照[3]。 常に正しきを求めて 向上的態度を持とう(古川学人 吉野作造博士「古川餘影」より) 1962年以来、古川中学校の校訓と親しまれてきたこの言葉は郷土の偉人、吉野作造博士の教えである。1997年度末、創立50周年を記念して、1998年から改めて教育目標に制定することとした。 現在では学校の最も重要な目標として受け継がれており、校訓をそのまま取り入れているため一般的な教育目標とは異なり、生徒主体の表現を用いた教育目標として掲げている。 校章大崎市立古川中学校「創立70周年記念誌」を参照[3]。 古川中学校の校章は、1948年に制定された。デザインは、「かしわ」の葉の中に「稲穂」をあしらい、その中心に「古中」の二文字を浮き立たせたものである。「稲穂」は、大崎耕土の中心に位置する古川中学校が、歴史ある伝統校としての象徴であり、「かしわ」は晩秋に多くの木々が落葉する中でも、春に新芽が芽生えるまで耐える姿が、風雪に耐え、「誇り」「夢」「前進」を胸に力強く生きる古川中学校生徒の姿を表している。また、校歌の一節「かしわの緑 稲の穂に 若き命の幸ありて」にも登場し、地域の伝統と先輩から後輩への愛情、連帯、協力を象徴している。 校歌スローガン大崎市立古川中学校「令和3年度学校経営ビジョン」を参照[4]。 「誇り」「夢」「前進」 ○古中に学ぶ「誇り」を持つ生徒 ○将来を見つめ「夢」を追い求める生徒 ○仲間とともに「前進」する生徒 FYTS大崎市立古川中学校「FYTS」を参照[5]。 大崎市教育委員会の重点施策「学校、家庭、地域の連携による協働教育の充実」を受けて、学校、家庭、地域社会との連携を深めるなど、子どもの成長を社会全体で支え、地域を支える人づくりをしようとする環境を整える目的で設置されている。 FYTS(ファイツ)とは、「古川中学校(F) よって(Y) たがって(T) そだてっちゃ(S)」から命名した。 生徒会正式名称は「古川中学校生徒会」だが、最初期は「校友会」と呼んでいた。 執行部生徒会役員の会長1名、副会長2名、書記2名、総務2名、会計2名から構成される。 専門委員会生活委員会、保健美化委員会、広報委員会、図書委員会、福祉委員会 交通安全委員会、応援委員会、放送委員会、給食委員会、第1学年委員会、第2学年委員会、第3学年委員会 会誌年度末に発刊される文集として、生徒会誌「かしわ」を発刊している(創刊号の名称は「校友会雑誌」)[3]。 応援団生徒応援委員主体で、生徒会員で構成されている。応援時には校歌を斉唱するが、3番最後の「古川中学 栄えあれ!!」から始まり、1番を斉唱するのが応援の伝統となっている。応援旗はえんじ色で、「校章」が中央に、「宮城県大崎市立古川中学校」が下部に印されている。 学校設定行事全校規模で行われる行事は以下のイベントである。 生徒総会生徒会執行部、生徒会専門委員会、部活動の活動内容や生徒会決算報告などが行われる。それに基づいて一般生徒から意見、質問をしてもらう。 体育祭体育祭は学年縦割りカラー団に分かれ、さまざまな競技を通じて勝負を競う。生徒たちは縦割り組ごとにリレーや綱引きなどを行う。生徒会種目も設けられる。祭前に体育祭実行委員会が結成され、運営や競技内容の決定を行う。全校が一体となり、友情や異学年交流を深める重要なイベントとなっている。 文化祭・文化ウィーク文化祭は、2018年度まで開祭されていた。2019年度は体育館大規模改修工事に伴い、文化祭がやむを得ず中止となり、2020年度は新型コロナウイルス感染症の影響で中止となり、以降廃止となっている。代わりの行事として、「文化ウィーク」というものが行われている。「文化ウィーク」では文化部(美術部・家庭部)の作品展示が行われる。 合唱コンクール・合唱発表会合唱祭は、2019年度まではコンクール形式で「合唱コンクール」を大崎市民会館で実施していた。新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりに実施した2023年度では、コンサート形式で「合唱発表会」を同校体育館で実施し、以降2024年度もコンサート形式で行っている。発表会前に合唱発表会実行委員会が結成され、生徒主体で実施される。全校が一体となり、友情や学級の団結を深める重要なイベントとなっている。 三年生を送る会1年次、2年次が卒業年次にあたる3年次に向けて、ステージ発表や3年間の出来事などをムービーにまとめ披露する。 卒業式卒業生に対して学校長が卒業証書を授与する儀式である。卒業年次にあたる3年次が主役となり、式典の中では卒業記念合唱などが行われる。また、1年次、2年次も式に参加し、全校を挙げて卒業生を送り出す。 部活動毎週水曜日が部活動休養日に設定されている。部活動の加入は2024年度から任意加入制となっている。 運動部では、組織的には男女で同じ部と分かれている部がある。 運動部
文化部
特設クラブ特設クラブは、各競技の大会期間に応じて設置される臨時のクラブである。部活動の任意加入制への改定が行われる前の2023年度までは、校外での活動を希望する生徒を対象とした「クラブチーム部」が設置されており、学校不設置部活動競技における活動は主にこのクラブチーム部が担当していた。2024年度からは部活動規定が任意加入制に改定されることに伴い、特定の競技ごとに新たに特設クラブが設置され、生徒の大会出場機会を拡大する体制が整えられている。
その他出場希望生徒がいる場合は、各競技大会期間に合わせ特設される。 主なキャンパス施設南校地をメインキャンパスとし、第二グラウンドのある北校地と合わせて2つの校地に分かれた構成を有する。 南校地校舎系ではホームルームをはじめとする主要教室が配置された「本校舎」と、特別教科専科教室や給食調理室など、専門的な学びや物事が行われている「特別棟」の2棟がある。 屋内運動場系「柏心錬武館(武道場)」は、武道に特化した施設で、剣道や柔道などの武道の授業や部活動が行われる。館内のデザインは、スクールカラーの「アヤメ紫」を基調とした木造で、温かみがあり親しみやすい雰囲気が漂っている。
北校地
制服創立70周年記念事業のひとつとして、2017年度入学生(73回生)より制服のデザインがリニューアルされた。 全タイプのジャケットの胸元にはスクールカラーである旧古川市の市花のアヤメの紫、緒絶川沿いの藤の花の淡い紫、清流を表す白の輝く3色3本ラインが刺繍されている。 また2022年度から「ブレザー・スラックスタイプ」の導入に伴い、男女で区別していた制服をタイプで区別するようになり、男女問わず3タイプから選んで着用することになっている。
主な進学前校アクセス鉄道バス
主な卒業生卒業期については「大崎市立古川中学校【有志制作卒業回早見表】」を参照
脚注
関連項目外部リンク |