大岡 (横浜市)
大岡(おおおか)は神奈川県横浜市南区の町名[5]。現行行政地名は大岡一丁目から大岡五丁目で、住居表示実施済み区域[6]。 地理南区の南部に位置し、南北に細長い町域を持つ。町の西を大岡川が流れ、東は磯子区、南は港南区に接する。関内に近い北側が一丁目で、四丁目には南区の最南端地点がある。大岡川に近い二丁目は低地であるが、一・三丁目の東部と四・五丁目は丘陵がある。二丁目西部には南北に鎌倉街道(県道横浜鎌倉線)が通り、その地下には横浜市営地下鉄ブルーラインが走る。通町との境には、弘明寺駅が設けられている。旧鎌倉街道は二丁目で鎌倉街道から分かれ、三・五丁目を通り、上大岡駅に近い最戸橋で再び鎌倉街道に合流する。弘明寺駅付近は横浜国立大学教育学部附属横浜中学校など学校が多く、文教地区として知られる。南警察署もこの付近にある[5]。 面積面積は以下の通りである[2]。
地価住宅地の地価は、2023年(令和5年)1月1日の公示地価によれば、大岡1-42-19の地点で18万6000円/m2となっている[7]。 歴史「大岡郷」は戦国時代から見られる郷名であり、「大賀郷」とも称した。1561年(永禄6年)4月26日の北条家朱印状には「久良岐郡富岡大岡郷」とある。地名辞書によると元は「大神」と記し、「大賀」とも書いた。江戸時代に久良岐郡大岡村となる。『新編武蔵風土記稿』によると元禄年間(1688年-1704年)に下大岡村と上大岡村に分村したとあるが[8]、1647年(正保4年)の上大岡村年貢割付状が存在することから、分村時期は正保年間(1645年-1648年)とも考えられる。 1889年(明治22年)4月1日、町村制の施行により下大岡村、上大岡村と堀之内村、蒔田村、井土ヶ谷村、弘明寺村、永田村、引越村、中里村、別所村、最戸村、久保村が合併して大岡川村となる。1911年(明治44年)4月1日、旧下大岡村部分を含む大岡川村北部が横浜市に編入される。1927年(昭和2年)に区制施行により中区大岡町となる。1928年には大岡町の一部から大橋町・中島町・通町・若宮町・宮元町が新設。1943年に、中区から南区が新設されたことにより、南区の一部となる。1969年6月1日、住居表示実施に伴い、大岡町の一部が大岡一~三丁目となるとともに大橋町・中島町・通町・若宮町・蒔田町・磯子区岡村町・港南区上大岡町に編入。残る部分も1974年2月18日に大岡四・五丁目となるとともに一部が上大岡町に編入された[9]。 町名の変遷
世帯数と人口2023年(令和5年)4月30日現在(横浜市発表)の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
人口の変遷国勢調査による人口の推移。
世帯数の変遷国勢調査による世帯数の推移。
学校横浜市営地下鉄弘明寺駅の東側に当たる大岡二丁目は、1920年(大正9年)に横浜高等工業学校および神奈川県立商工実習学校が開設されて以来の学生街である。
学区市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる(2021年8月時点)[19]。
事業所2021年(令和3年)現在の経済センサス調査による事業所数と従業員数は以下の通りである[20]。
事業者数の変遷経済センサスによる事業所数の推移。
従業員数の変遷経済センサスによる従業員数の推移。
交通路線バスは、鎌倉街道を走り横浜駅・関内地区方面と上大岡駅・大船駅方面を結ぶ横浜市営バス・神奈川中央交通・江ノ電バスのほか、上大岡駅から町内の万福寺前バス停を通り汐見台経由磯子駅行き(市営64系統)および岡村町経由根岸駅行き(市営133系統)、藤の木・大岡住宅前バス停を通り磯子駅から滝頭・井土ヶ谷駅前経由保土ケ谷駅東口・横浜駅行き(市営9系統)、磯子駅から浜小学校経由井土ケ谷下町循環(神奈中60系統)、弘明寺駅から三殿台公園経由みつが丘中央行き(市営219系統)の、丘陵地帯を結ぶ各路線が運行されている。 施設その他日本郵便警察町内の警察の管轄区域は以下の通りである[23]。
関連項目脚注
参考文献 |