地獄で眠れ
『地獄で眠れ』(じごくでねむれ、原題:The Evil That Men Do)は、1984年に公開されたアメリカ映画。J・リー・トンプソン監督、チャールズ・ブロンソン主演。原作小説はR・ランス・ヒルの『The Evil That Men Do』。 ストーリー元殺し屋のホランドは引退して以来、カリブ海の小島で暮らしていたが、そこへ仕事の依頼が来る。ホランドの親友が南米スリナムで「ドクトル」と呼ばれる男の人体実験で殺されたのだ。ドクトルは中南米の独裁政権に拷問の方法を伝授しており、彼の命を狙うグループは自動車に仕掛けた爆弾でドクトルの暗殺を図るが失敗、爆死してしまう。 ホランドは親友の仇討ちを一旦は断るが、彼の未亡人・リアナとその娘を連れ、軍事政権下の中米グアテマラに飛ぶ。 ドクトルは要塞のような邸宅に住み、護衛に囲まれて暮らしていた。ホランドはドクトルに接近するため、彼の部下であるランドルフと酒場の喧嘩で親しくなり、ホテルの一室に連れ込みナイフで殺害。現場を見てショックを受けたリアナは「いきなり殺すなんて」とホランドを責める。ホランドはリアナをメキシコに帰すと、ランドルフの死体をドクトルの邸宅の前に置き去りにする。 その後、リアナは再びグアテマラに戻り、夫の無念を晴らすためにホランドに協力を申し出る。 グアテマラ政府は人権問題でドクトルを持て余していたが、ドクトルの妹・クレアは彼の秘書を務めていた。ホランドはクレアの自宅マンションに侵入。クレアは愛人と同性愛行為の真っ最中。ホランドは護衛の男を殴って気絶させ、消火栓のホースを首に巻き自殺に見せかけ突き落とし、その騒ぎに乗じて入浴中のクレアを拉致してしまう。 ホランドはドクトルに「妹を返してほしければ身代金を払え」と要求する。ドクトルをおびき寄せるためだったが、ドクトルはホランドの協力者を拷問にかけ、ホランドとリアナの居場所を突き止める。ホランドはクレアを連れて逃げるが、ドクトルが差し向けた刺客とカーチェイスの末、クレアは銃弾を浴びて死んでしまう。 クレアの死体を埋め、地元の農民から中古トラックを買い取り、逃亡を続けるホランドとリアナ。たどり着いた山奥の鉱山には、ドクトルの拷問で身体に障害を負わされた農民たちがいた。 鉱山に現れたドクトルはリアナの娘を人質に「妹を返せ」と迫る。ホランドは一計を案じ、カセットテープに録音しておいたクレアの声をドクトルに聞かせる。一瞬のスキをついてドクトルの手下を射殺し、リアナの娘を救い出すホランド。その銃声を合図に農民たちがドクトルに襲いかかる。車内に逃げ込むドクトルだったが、農民たちのリンチで惨殺されてしまう。 悪夢のような復讐劇が終わり、ホランドはリアナと彼女の娘を連れて、美しいカリブ海の砂浜を歩いていくのだった。 キャスト役名、俳優、テレビ放送版日本語吹替の順に記述。
スタッフ
日本語吹替版スタッフ脚注
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