国鉄チ101形貨車
国鉄チ101形貨車(こくてつチ101がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した9 t又は10 t積みの長物車である。 本形式と同様の経歴を持つチ211形についても本項目で解説する。 チ101形1934年(昭和9年)7月1日に新宮鉄道が国有化され、新宮鉄道に在籍していた20両(チ101 - チ120)がチ101形(チ101 - チ120)と定められた。車番は新宮鉄道時代と同一である。種車は1898年(明治31年)九州鉄道製(チ101 - チ110)、1933年(昭和8年)新宮鉄道工場製(チ111 - チ115)、1933年(昭和8年)新宮鉄道工場製(チ116 - チ120)の3ロットに分けられ、車齢約36年から約1年と新旧雑多であった。 1943年(昭和18年)6月1日に播丹鉄道が、同年8月1日に豊川鉄道がそれぞれ国有化され、播丹鉄道、豊川鉄道に在籍していた14両が本形式(チ121 - チ134)に編入された。 以上合計34両(チ101 - チ134)の車両が運用された。 旧新宮鉄道全車(チ101 - チ120)が1940年(昭和15年)10月19日に一斉に廃車となったが、1941年(昭和16年)3月28日に16両(チ101 - チ109、チ111 - チ117)の車籍が復活した。この際何故か車齢の若い車両の車籍が復活しなかった。 戦後の1950年(昭和25年)に「第二次貨車特別廃車」の対象形式に指定され、5月20日通達「車工第376号」により告示された。(当時の在籍車数は11両であった)同年に最後まで在籍した車両が廃車になり形式消滅した。 チ211形1937年(昭和12年)10月1日に北九州鉄道が国有化され、北九州鉄道に在籍していた7 t積みチ211形2両がチ211形(チ211 - チ212)と定められた。車番は北九州鉄道時代と同一である。 1939年(昭和14年)6月15日に2両そろって廃車になり形式消滅した。在籍期間約2年弱と短期間であった。 脚注参考文献
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