国鉄セム1形貨車
国鉄セム1形貨車(こくてつセム1がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)およびその前身である鉄道省等に在籍した15 t 積の石炭車である。 概要1928年(昭和3年)5月の車両称号規程改正によりテタ15000形 2,181両(セム1 - セム2181)、テタ18000形 948両(セム2182 - セム3129)の 2形式合計 3,129両がセム1形(セム1 - セム3129)1形式にまとめられた上で形式名変更された。 1943年(昭和18年)5月1日に小倉鉄道が戦時体制により国有化され、小倉鉄道に在籍していたセム301形13両(セム301 - セム313→セム3130 - セム3139、セム10000 - セム10002)、ヲム321形20両(ヲム321 - ヲム340→セム10003 - セム10022)、ヲム401形10両(ヲム401 - ヲム410→セム10023 - セム10032)、ヲム411形10両(ヲム411 - ヲム420→セム10033 - セム10042)は本形式へ編入された。 1944年(昭和19年)5月1日に西日本鉄道が同じく国有化され、糟屋線(現在の香椎線)と宇美線(現在の勝田線)にて運用されていたセム21形7両(セム21 - セム27→セム10043 - セム10049)、セム30形8両(セム30 - セム37→セム10058 - セム10065)、セム1形55両(セム1 - セム55→セム10066 - セム10120)が本形式へ編入された。 戦後の1947年(昭和22年)5月に「貨車特別廃車」の対象形式に指定され、同年度だけで169両の車両が廃車になり、その内27両が三井鉱山、三菱化成、日本炭礦の3社に売却された。 1949年(昭和24年)度よりセムフ1形の車掌室を撤去、1952年(昭和27年)度、1953年(昭和28年)度にはセム3140形の手ブレーキを撤去のうえそれぞれ本形式へ編入された。 車体塗色は黒一色であり、寸法関係は一例として全長は6,300 mm、全幅は2,324 mm、全高は2,823 mm、自重は6.6 t - 7.1 t、換算両数は積車2.0、空車0.8であった。 1966年(昭和41年)度に最後まで在籍した車両が廃車になり同時に形式消滅となった。 車番履歴
譲渡1961年(昭和36年)、西武鉄道に8両が払い下げられた。 保存車
脚注参考文献
関連項目 |