何なんw
「何なんw」(なんなんw、英語: Nan-Nan (WTF lol))は、日本のシンガーソングライター・藤井風の1作目の配信限定シングル。2019年11月18日にHEHN RECORDS / ユニバーサルミュージックより発売された。 概要2019年11月18日にリリースされたデビューシングル。2020年1月24日には、本楽曲に洋楽ピアノカバー3曲を加えた『何なんw EP』がリリースされた。公式サイトによると、藤井のメジャーデビュー日は『何なんw EP』リリース日、および本楽曲のミュージックビデオが公式YouTubeチャンネルに公開された2020年1月24日とされている。 楽曲解説高校卒業後、19歳の時に制作された本楽曲は[3]、誰しもの中に存在している「ハイヤーセルフ」という概念を歌った楽曲である。藤井曰く、ハイヤーセルフとは愛であり、エゴや利己心、嫉妬などのネガティブな感情とは無縁の概念である、と語った[4]。 本楽曲では、そのハイヤーセルフが藤井自身に対して、人生において正しい道に進めるように「ワシの言うことを聞いて」「あんたに幸せになって欲しいだけ」と説教、嘆願をしてくるという。 2021年10月14日にNHK総合で放送された『NHK MUSIC SPECIAL「藤井 風 -届け、世界へ-」』において、藤井は本楽曲について「メロディーから作って、本当にメロディーに呼ばれる言葉を探すって感じなんですよね。『何なん』とかのサビは本当 "なんなん" という言葉でしかなかった」と語っている[3]。 また、本楽曲の歌詞には〈何なん〉〈何じゃったん〉といった岡山弁が使われている。藤井はこれに関して、「『ワシ』も別に "わし" って自分のアイデンティティ出さそうとか思ったわけではなくて、『ワシ』という言葉のスピード感、"僕" とか "俺" ではなくて『ワシ』っていうシャ・シャ・シャっていうあの曲のグルーヴには岡山弁が必要じゃった」と語った[3]。 以下、藤井がアルバム発売前に自身のYouTubeチャンネルで配信したListening Partyで語ったセルフライナーノーツ[5]。
ミュージックビデオミュージックビデオ公開に先駆けて、2019年11月17日にLINE CUBE SHIBUYAにて開催されたワンマンライブ「Fujii Kaze "NAN-NAN" SHOW」でのライブショート映像が2019年12月21日に公開され、2020年1月20日には、ミュージックビデオのティザーが公開された[6]。1st EP『何なんw EP』リリース日であり、メジャーデビュー日である2020年1月24日、ミュージックビデオが公開された。 5月9日には、ミュージックビデオのメイキング動画が公開された[7]。2021年4月9日には、1st映像作品『Fujii Kaze "NAN-NAN SHOW 2020" HELP EVER HURT NEVER』リリースに合わせ、日本武道館での本楽曲の公演映像が公開された[8][9]。 Chris Rudzが監督を務めたミュージックビデオは、全編ニューヨークで撮影された。藤井は、本楽曲のミュージックビデオはスピリチュアルな、儀式的なものにしたかったと語っており[7]、ミュージックビデオは藤井がベッドの上に座りながら瞑想をしているシーンから始まる。 また、本楽曲のミュージックビデオは、藤井にとって初のミュージックビデオ撮影であり、そのことについて藤井は「撮影は思ってたより難しくなかった、撮影は始まると、心地いい、自信に満ちた気持ちになった」「初めてのミュージックビデオはすごく思い入れがあって、特別で素晴らしいものになった」「ミュージックビデオの撮影で強くなれたし、人生について考えさせられた」と語った[7]。 2020年10月30日、年間の優れたミュージックビデオを表彰する音楽アワード「MTV VMAJ 2020」において、本楽曲のミュージックビデオが「最優秀R&Bビデオ賞/Best R&B Video」を受賞した[10]。 収録内容
カバー
脚注
外部リンク |