京都市営バス烏丸営業所(きょうとしえいバスからすまえいぎょうしょ)は、京都市北区小山北上総町にある京都市営バスの営業所である。なお、管轄下に京都市営バス錦林出張所がある。整備は烏丸・錦林ともに阪急阪神エムテックに委託されている。
烏丸営業所本所は、京都市営地下鉄烏丸線開業に合わせて開設された北大路駅上の北大路バスターミナルを経由する循環系統、左京区東部(修学院・岩倉)と市内中心部を結ぶ路線の一部、および北大路バスターミナルを起点とする北ブロック系統を受け持つ。
当営業所は整備場や隣接の北大路バスターミナルと一体で地下式にした点が最大の特徴で、日本初の地下営業所でもある。周辺の再開発の際に、交通局の財政基盤強化のために所有地の有効活用を図った結果であるが、整備場まで含めて地下にした構造は当時は前例がなく(地下バスターミナルなら前例はある)、排気ガスが充満する問題を解決するため、排気ダクトを随所に設置、隣接の北大路バスターミナルでは乗車バースはバスが到着した時だけドアが開くホームドアを採用、降車バースにはエアカーテンを設置している。こうした対応策の結果、バスターミナル内の大気中のNOx濃度は 0.03ppm、待機場・整備場でも3ppmに抑えられたという。
31号系統は、白川通、北泉通、東山通、四条通を経由して、岩倉操車場・国際会館駅と四条烏丸を結ぶ路線である。路線名は東山線である。岩倉操車場にて操車を行っている。
生活路線としての役割が高いため、あまり運行本数は多くなく、1時間に1本程度である。 過去には九条営業所への入庫のため「四条烏丸まで」(65系統と連続運行しない)の便があった。
2016年3月18日までは調整系統路線であり、一乗寺高槻町以南が均一運賃区間であった。
特37号系統は、北大路バスターミナルから堀川通、船岡東通、西賀茂車庫前を経由して、柊野まで結ぶ路線である。西賀茂営業所(京都バス)時代は、5・31・65系統の出入庫の役割を担っていた。2001年まで運行されていた特37号系統( 西賀茂車庫前 - 上賀茂神社前 - 北大路堀川 - 北大路バスターミナル - 出雲路橋 - 河原町今出川 - 河原町三条 - 三条京阪前 )とは全く関係が無い。2020年3月から高橋南まで延長されたが、回転場がないため、志久呂橋西詰 → 柊野 → 高橋南 → 志久呂橋西詰、と一方向循環で折り返している。
平日・土曜・休日の13往復運行されている。2018年のダイヤ改正で、それまでの9往復から増発された。
65号系統は、白川通、北山通、松ヶ崎通、北大路通、東山通、丸太町通、烏丸通を経由して、岩倉操車場と四条烏丸を結ぶ路線である。路線名は修学院線である。岩倉操車場にて操車を行っている。烏丸線開業後以降、路線の変遷や営業所の変遷が激しく、現在は四条烏丸で31号系統との連続運行を行っている。
ダイヤは、1時間に1 - 2本程度確保されている。全区間において他の系統と並行しており、系統全体で赤字を抱えている。このため「京都のバス事業を考える会」において、赤字を抱えている生活路線であったため、答申の対象系統となっていた。
2016年3月18日までは調整系統路線であり、松ヶ崎海尻町以南が均一運賃区間であった。
北1号系統は、北大路バスターミナルから堀川通、紫野泉堂町、佛教大学前を経由して、北区鷹峯地区を結ぶ路線である。路線名は鷹峯線である。 紫野泉堂町 → 佛教大学前 → 鷹峯源光庵前 → 玄琢下 → 紫野泉堂町と大きく循環している。
北大路バスターミナルでは1号系統と北1号系統が同じ乗り場から発車している。両者は別の系統であり、注意書きが掲示されているが、それでも行楽期には鷹峯方面に向かう観光客が1号系統に乗ってしまうなど誤乗が発生している。特に漢字を理解できない中華圏以外の外国人観光客にとっては紛らわしかったが、2016年3月のダイヤ改正で方向幕等の「北」の下に「North」の表記が加えられた。
昼間は、平日・土曜日・休日とも20分毎で運行している。また当系統は地下鉄烏丸線のフィーダー路線であることから23時台まで運行がある。なお、終バスとその1便前は玄琢下止まりで西賀茂営業所による運行となる。(玄琢下から西賀茂営業所まで回送)
北3号系統は、北大路バスターミナルから加茂街道を経由して、京都産大前まで結ぶ路線である。地下鉄烏丸線から京都産業大学へのアクセス路線のため、学生の利用が多く、開学期間中の平日には増発が行われている。また開学期間の通学時間帯には、北大路バスターミナル - 京都産大前間をノンストップで運転する「産大エクスプレス」が運転されていたが、地域住民から苦情があったこともあり2014年3月をもって廃止された[3][4]。産大エクスプレスは、北大路バスターミナル - 御薗橋間の経路が異なり、加茂街道を経由せず、堀川通を経由していた。2017年3月18日のダイヤ改正で均一系統路線(それまでは御薗口町以南が均一区間)となり方向幕の番号の色が切り替えられるのに合わせて、方向幕の「北」の下に「North」の表記が加えられた。
平日は1時間あたり3本 - 8本の運行となっている。なお、学休期間の平日、土曜日、休日の昼間は、20分間隔の運行となり、朝夕は1時間あたり1本 - 2本の運行となる。
北8号系統は、北大路バスターミナルから北大路通、千本通、北山通、白川通を経由して、再び北大路通に出る路線である。路線形状こそ循環運転にはなっているものの、半数以上のバスが北大路バスターミナルを起終点としていることもあり、京都市営バスの「循環系統」には含まれていない。
地下鉄各駅からの乗換利用および地域の生活路線としての機能が主体であるが、利用率は悪く、本数は毎時2 - 3本程度と少なめである。
2016年3月18日以前は調整系統路線であり、松ヶ崎海尻町 -(修学院道)- 一乗寺地蔵本町間が均一運賃区間外になっていた。2016年3月のダイヤ改正で方向幕等の「北」の下に「North」の表記が加えられた。
北8号系統の前身となる系統は、5甲号系統→35号系統及び36号系統→北5号系統である。市中心部まで直通していたが、いずれも1997年に烏丸線が国際会館駅まで全線開業した際に廃止され、その代替路線として現在の北8号系統が設定された。さらに上堀川 - 野々神町間では同時に廃止された54号系統(三条京阪・祇園 - 上賀茂神社:晩年は西賀茂営業所所属)の代替路線にも当たる。
204号系統は、北大路バスターミナルを起点に、北大路通、西大路通、丸太町通、白川通、東鞍馬口通、東山通を走行し、北大路バスターミナルに戻る循環系統である。路線名は北部循環線である。路線図に示すとおり、京都駅、四条河原町をはじめとした市内主要拠点を経由していないものの、北大路駅・丸太町駅(地下鉄烏丸線)、北野白梅町駅(嵐電北野線)、円町駅(JR嵯峨野線)、神宮丸太町駅(京阪電車)、茶山・京都芸術大学駅(叡電本線)などの鉄道駅や、金閣寺、銀閣寺、大徳寺などの観光施設を結んでいる。
MN204号系統は、烏丸線のコトキン・ライナー運転日のみMN205号系統を錦林車庫まで延長する形で設定され、「コトキン・ライナーリレー号」の愛称がつけられた。
204号系統は、1981年5月のダイヤ改正により錦林車庫を起点とする系統として運行を開始した。1986年10月には、甲系統が錦林営業所から烏丸営業所に、1987年11月には乙系統も錦林営業所から烏丸営業所に移管された。
平日・土曜日・休日とも、昼間は15分間隔で運行している。
206号系統は、北大路通、千本通、大宮通、七条通、東山通(東大路通)を循環する路線である。205系統に次ぐ第2位の利用客数を誇っており、2009年度調査の営業係数においては100系統ともども、68という全路線中最高の数値をあげた。入庫のため、京都駅前・北大路バスターミナル止めの便も存在する。京都市電6号系統( 京都駅前 - 東山七条 - 高野 - 烏丸車庫前 - 四条烏丸 - 京都駅前 )の烏丸通を除く区間および21号系統( 四条烏丸 - 烏丸車庫前 - 千本北大路 - 四条大宮 - 九条大宮 )の七条大宮以北の区間を、北大路バスターミナルおよび京都駅前を拠点として循環系統として繋げる形の代替バスとして設定された。路線名は東山・千本循環線である。
東山通側は、三十三間堂、京都国立博物館、清水寺、高台寺、八坂神社、知恩院といった京都を代表する観光地を連ねているため、観光シーズンになると積み残しが出るほどに混雑が激しくなる。そのため急行100号系統・急行106号系統・急行110号系統や、臨206号系統など複数の臨時バスが206号系統の補完役として運転されている。一方、大宮通・千本通側は、観光施設は西本願寺、大徳寺程度で、地元の利用が中心である。さらに、大宮通・千本通側は46号系統、201号系統、207号系統といった運行頻度の高い路線が重複している。そのため、東山通側の方が大宮通・千本通側に比べて本数が多い。
高速鉄道とは、京都駅以外では、地下鉄烏丸線(北大路駅)、地下鉄東西線(東山駅・二条駅)、京阪本線(七条駅)、阪急京都線(大宮駅)、JR嵯峨野線(二条駅)と接続しており、京都市中心部に乗り入れるすべての高速鉄道路線と接続している。このような系統は、循環系統では206号系統のみである。
北大路バスターミナル - 京都駅前間の区間便が多数運行されており、2014年3月まで循環便との区別のため、方向幕の表示を変えていた。
前述のとおり、東山通側、千本通側では運行本数も大きく異なり、東山通側では循環便、北大路バスターミナル-京都駅前間の区間便合せて7-8分毎、千本通側では循環便のみ15分毎に設定されている。当系統は長距離の路線であり、かつ烏丸営業所の車庫が路線の北端に位置していることもあり、無駄な回送を省くために、早朝・深夜帯には路線の南端に近い九条営業所が運行する便も存在する。
北大路バスターミナルから北大路通、狐坂を経て岩倉実相院までを結んでいた。 北4号系統は、1966年に新設された72号系統がもとになっている。72号系統新設当時、狐坂を通る系統は(旧)17号系統と72号系統の2つあった。
しかし、(旧)17号系統は72号系統との経路重複が多く、1971年3月に72号系統へ統合される形で廃止された。
1981年5月以降、シャーシは日産ディーゼル(現・UDトラックス)製に統一されていたが、1986年3月の高野営業所廃止に伴い、三菱自動車(現・三菱ふそうトラック・バス)製の車両が転属となった。その関係で、日産ディーゼル製の他に、少数ながら三菱自動車製の車両も新製配置されていた。また、2002年~2004年にかけ投入された日産ディーゼルUA272系ノンステップ車は、2002年に富士重工新7E架装車のFタイプで新製配置された344号車(2019年3月廃車)以外は、全て西工架装車のNタイプで投入となった。2000年代前半は、日産ディーゼル製以外のノンステップバス新製配置も目立ち、2002年及び2003年に、三菱ふそうMP37系西工96MC架装ノンステップ車が新製配置された(他営業所配置車は、烏丸営業所に集約された後、2021年3月全廃)。2005年は、日産ディーゼル製に代わり、日野自動車製の車両が投入され、ブルーリボンシティノンステップ車が新製配置となった(2020年時点で18両在籍していたが、2024年2月全廃)。以降は、一般競争入札制により、国産4メーカーの車両が配置・在籍している。営業所が地下にあるという都合もあり、2006年度以降の新製大型車は、短尺ワンステップ車の配置が続いていたが、2016年~大型ノンステップ車の新製配置が再開された。なお、2016年~2022年の大型車新製配置については、三菱ふそうMP38系に統一されていたが、2023年にいすゞLV290系が初めて新製配置された。
過去の車両 過去には、101号系統には専用の車両が在籍しており、特別な塗装となっていた。該当車両は以下のとおりであった。
北4系統が運行されていた当時は、終点・岩倉実相院終点で、誘導員不在の状態で後退する必要がある関係から、後方監視カメラ搭載車が専属で充てられていた。また、冬季には、経路に当たる宝ケ池・狐坂登坂に支障しないために、スパイクタイヤを装着していた例も特筆される。
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