京丹後市立図書館
京丹後市立図書館(きょうたんごしりつとしょかん)は、京都府京丹後市にある公共図書館の総称。 峰山町にある京丹後市立峰山図書館、網野町にある京丹後市立あみの図書館、大宮町にある京丹後市立大宮図書室、弥栄町にある京丹後市立弥栄図書室、丹後町にある京丹後市立丹後図書室、久美浜町にある京丹後市立久美浜図書室の2館4室からなる。峰山図書館とあみの図書館の双方が本館の役割を有しており、峰山図書館の分室として大宮図書室と弥栄図書室が、あみの図書館の分室として丹後図書室と久美浜図書室がある[2]。 沿革
特色相互利用京丹後市・福知山市・舞鶴市・綾部市・宮津市・伊根町・与謝野町によって構成される京都府北部地域連携都市圏(京都府北部7市町)は図書館の相互利用を進めており、2018年(平成30年)4月からこれらの市町の在住者はどこの図書館でも利用者登録が可能である[6][7]。また、京丹後市は兵庫県豊岡市と図書館相互利用に関する協定を締結しており、同じ2018年4月から両市の在住者はそれぞれの図書館(京丹後市立図書館と豊岡市立図書館)で利用者登録が可能である[8]。 各館峰山図書館→詳細は「京丹後市立峰山図書館」を参照
1952年(昭和27年)2月1日、中郡峰山町の峰山町役場内に峰山町立図書館が開館した[2][10]。1955年(昭和30年)2月1日、峰山町立図書館は丹後震災記念館の2階に移転した[2]。同年3月7日には峰山町立図書館条例および同規則を公布施行し、峰山町立図書館は図書館法における図書館となった。 1980年(昭和55年)5月1日、峰山町立図書館が峰山町中央公民館の3階に移転した[2]。隣接地には京都府丹後文化会館もあり、開館時には「北丹最大の文化ゾーン」と称されている[11]。1991年(平成3年)8月3日には開館40周年記念行事を行い、40周年を機に移動図書館車を購入した[12]。1999年(平成11年)7月8日にはコンピュータを導入したり館内を改装するなどしてリニューアルオープンした[10]。2004年(平成16年)4月1日、京丹後市の発足に伴って京丹後市立峰山図書館に改称した。
建物は京都府丹後文化会館に隣接している[13]。丹後の歴史や北丹後地震に関連する資料を多数所蔵している[13]。読み聞かせなど子どもの読書を推進している[13]。
あみの図書館
公共の図書施設がない時代の網野町では草の根の図書館運動が起こり、1988年(昭和63年)8月20日には旧丹工網野事務所に私設図書室「本の国体」が開館した[16]。 1992年(平成4年)2月2日、竹野郡網野町に網野町生涯学習センター図書室が開室した[2][17]。織物会社の職員寮跡地を利用している[17]。網野町では初となる公共の図書施設であり、開館時の一般書の蔵書数は約4000冊だった[17]。2000年時点で約2万冊という蔵書数の少なさなどが課題であり、本格的な図書館の建設を求める声が強かった[18]。 2002年(平成14年)7月、網野町立あみの図書館が開館した[2]。北丹6町では峰山町に次いで2番目の公共図書館であり、収容可能蔵書数は北丹6町で最大規模[18]。2004年(平成16年)4月1日、京丹後市の発足に伴って京丹後市立あみの図書館に改称した。
網野町の地場産業である丹後ちりめんを内装に用いている[19]。AV資料やインターネットの閲覧コーナーがある[19]。
大宮図書室
1961年(昭和36年)4月、中郡大宮町に大宮町中央公民館図書室が開室[3]。 1997年(平成9年)4月、大宮町中央公民館図書室がアグリセンター大宮に移転した[3]。2004年(平成16年)4月1日、京丹後市の発足に伴って京丹後市立大宮図書室に改称した。
毎月第1・第3土曜日にはボランティアグループによる読み聞かせがある[3]。
弥栄図書室
1953年(昭和28年)5月、竹野郡弥栄町に弥栄町公民館図書室が開室した[2]。 1980年(昭和55年)4月には弥栄町公民館を建替え、改めて弥栄町公民館図書室が開室した[2]。2004年(平成16年)4月1日、京丹後市の発足に伴って京丹後市立弥栄図書室に改称した。
毎月第3木曜日には乳幼児対象のおはなし会を開催しており、第3土曜日には児童対象の読み聞かせ会を開催している[24]。
丹後図書室
1954年(昭和29年)、竹野郡間人町の間人町公民館に間人町図書室が開室[2]。1955年(昭和30年)2月には間人町などの合併によって丹後町が発足し、間人町図書室が丹後町図書室に改称した[2]。 1977年(昭和52年)5月には丹後町中央公民館が竣工し、丹後町中央公民館図書室が開室した[2]。2004年(平成16年)4月1日、京丹後市の発足に伴って京丹後市立丹後図書室に改称した。京丹後市丹後中央公民館の老朽化が進行したことで、2019年(平成31年)2月2日には京丹後市丹後庁舎1階に丹後図書室が仮移転した[5]。 2020年(令和2年)10月30日、丹後庁舎3階に丹後図書室が移転開館した[2][25][26][5][27][28]。「海のみえる図書室」をキャッチフレーズとする。510平方メートルという床面積は丹後地域公民館時代の5倍以上となり、新たにおはなしのへやを設けるなど設備を充実させた[25]。移転を記念して網野町出身の絵本作家である梅田俊作の原画展が開催された[27]。
閲覧席35席のうち21席が窓際に配置され、山陰海岸ジオパークに認定される日本海や立岩の景観を眺めることができる[5][29]。展示棚には絵本の原画などを飾っており自由にお絵描きができるガラス窓、積み木を模した絵本棚などもある[29]。
久美浜図書室
1991年(平成3年)7月、熊野郡久美浜町に久美浜町教育委員会図書室が開室[2]。2004年(平成16年)4月1日、京丹後市の発足に伴って京丹後市立久美浜図書室に改称した。建物の老朽化に伴う移転準備のため、2019年(令和元年)6月末に臨時休館[33]。 2019年(令和元年)8月2日、久美浜図書室が京丹後市久美浜庁舎1階に移転[34][35]。車いすやベビーカー利用者も直接本棚を利用できるように、通路幅が従来より大幅に広くなり、「おはなしの部屋」が新設された[36]。
学校の夏休み中は開館時間を早めるなど子どもの読書支援に注力しており[36]、毎月第3日曜日には読み聞かせ会を開催している[35]。
脚注
外部リンク
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