二つ目物語
『二つ目物語』(ふたつめものがたり)は、林家しん平が原作・脚本・監督を務めた2022年公開の日本映画。 概要2011年に公開された『落語物語』に引き続き、落語家・林家しん平が原作・脚本・監督を務めて制作された。出演者のほとんどは落語協会所属の落語家である。1カ月を10日毎に区切る寄席の興行形式に倣い、第1部を「上席」、第2部を「中席」、第3部を「下席」とした3部からなるオムニバス形式で構成された。 予算上の問題で『落語物語』に続く落語映画の制作を諦めていた林家しん平であったが、落語会の主催者からクラウドファンディングによる制作資金調達の話を聞いて制作に至ったと語っている。 寄席の場面の撮影は、主に梶原いろは亭(東京都北区)で行われた。 劇場公開は、2022年2月20日、21日のガーデンズシネマ(鹿児島市)を皮切りに、同年6月10日~16日のシネマイーラ(浜松市)、同年6月24日~7月14日の池袋シネマ・ロサ(東京都豊島区)、同年7月8日~21日の刈谷日劇(愛知県刈谷市)で行われ、その後も大阪シアターセブンや広島横川シネマなど、各地で上映されている。 あらすじ上席「貧乏昇進」 二つ目昇進を間近に控えた前座の森本亭まめ吉(柳家㐂三郎)が、昇進に伴って必要な資金を得るために高利の街金融から50万円を借りるが、うっかりトイレでお金を落としてしまう。まめ吉は、借金取りのまむしの銀次(橘家文蔵)に返済を迫られる。窮地に陥るまめ吉であったが、実は銀次はかつてまめ吉の師匠である森本亭豆八(古今亭菊春)の弟子であったものの、ある事件をきっかけに破門になった過去があった。 中席「幽霊指南」 古参の二つ目揖保家光太郎(柳家さん光)は、女性を演じるのが苦手で女性が主軸となる噺を避けてきたが、師匠の揖保家蝦蟇太郎(瀧川鯉昇)は、苦手を克服させようと女性が主軸の噺をするよう命を下す。女性役を上手に演じられない光太郎であったが、ある時自分のアパートに現れた女の幽霊(林家なな子)から女の幽霊を演じるコツを伝授され、『お菊の皿』を高座にかけることになる。 下席「モテ男惚れ女」 イケメン二つ目の富丸家恭太(柳亭市弥)は、元カノ(林家あんこ)も今カノ(金原亭杏寿)も現役の噺家。それ以外にもあちこちでつまみ食いをする恭太であったが、遂には噺家協会の理事会で問題になり、謹慎処分になってしまう。噺家協会の会長にして恭太の師匠である富丸家龍楽は、落語協会の現役会長であり市弥の実際の師匠柳亭市馬が演じた。 キャスト上席「貧乏昇進」
中席「幽霊指南」
下席「モテ男惚れ女」
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