中瀬航也中瀬 航也(なかせ こうや、1971年[1] - )は、日本のソムリエ。 1986年創業のシェリー酒専門店である「銀座しぇりークラブ」の店長を勤め、ボデガ(bodega, 複数形はボデガス: bodegas、スペインでのワイナリーの呼称)やアンダルシア州政府、EU(FIAB)などの依頼を受け、数多くのプロモーションをこなす[1]。 「日本のシェリー酒の第一人者」と称される[1][2]。熟成古酒にも詳しい[3]。イギリスを知る会会員[1][2]。 親戚には日本での会計士第一号登録の中瀬勝太郎(1884-1955)や、元三陽商会会長の中瀬雅道がいる。 略歴1971年に東京都国分寺市で生まれ、神奈川県横須賀市馬堀海岸で育つ[1][4]。学生時代はアルバイトで得た収入をほぼ全て海外旅行につぎ込み、ヨーロッパ、アフリカを主に回る。[4]。 アルバイトも飲食業を中心に経験し、駿台トラベル&ホテル専門学校を卒業後[4]、飲食店で、ソムリエ、きき酒師(日本酒ソムリエ)、調理師として働き、ワイン業界からシェリー酒に興味を抱くようになった[1][4]。1994年より2005年まで銀座のシェリー専門店「しぇりークラブ」で店長を務める[4]。 2000年にゴンサレス・ビアス(スペイン)で、2002年にはオズボーンで、それぞれベネンシアドール(シェリー酒の熟成度合いをチェックするテイスター)の実技試験に合格し、ヘレスの原産地呼称統制委員会から2002年ベネンシアドール・デ・メリトの称号を授与される[1]。 ![]() 2005年、銀座にバー「シェリー・ミュージアム」を開業。シェリー・ミュージアムには、後にバカルディ・レガシー・カクテルコンペティション2012で総合優勝する日本人バーテンダー後閑信吾が働いていたこともある[5]。 2014年に東京都五反田でシェリー専門バー(南蛮料理)|シェリー専門バー(南蛮料理)「Bar Sherry Museum」を開業(移転)する[2][4]。 自店では、シェリーの提供だけでなく、料理とのペアリングを提案。シェリーを楽しみながらの演奏家、声楽家を招いての演奏イベント、大学教授や各業界の専門家やビジネスマンをゲストスピーカーとして招いての勉強会(新月の会)、シェリーに酔いしれる落語の会など主催し、シェリーの楽しみ方の提案を行っている。 シェリーに合う料理として、スペイン産のイベリコハムを丼にした「イベリコ丼」を考案した。 店舗運営の傍ら、日本全国(北は札幌、南は沖縄)で、依頼、主催、共催でシェリー・セミナーやイベントを行う他、大学(同志社、東洋大学、立教大学)などでゲストスピーカーで講演も行う。 書籍出版
オリジナルシェリー
![]() 2014年スペインと日本の国交400周年を記念して、「サン・フアン・バウティスタ・パロ・コルタド・VOS・シェリー」を企画、限定販売。ラベルは、1613年、使節としてスペインに渡った支倉常長の肖像画を起用し、国宝「支倉常長像」を仙台市博物館の許可の元、使用した[6][7]。 脚注
外部リンク
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