デノミナシオン・デ・オリヘン
デノミナシオン・デ・オリヘン(スペイン語: Denominación de origen、カタルーニャ語: Denominació d'origen、ガリシア語: Denominación de orixe、英語ではDesignation of Originの意味、略称DO)は、スペインの食料品に対して与えられる原産地呼称制度。スペインワインを先駆けとするが、現在ではチーズ、蜂蜜、オリーブオイル、香辛料、シードラ(リンゴ酒)など様々な食料品で同様の原産地呼称制度が使用されている。ここでは特にスペインワインの原産地呼称制度について説明する。 適用産物ワインにおける原産地呼称制度歴史生産したワインをバイヤーに安く買いたたかれていた小作農の独立の機運が高まり、1926年にリオハ原産地呼称統制委員会が設立されたのをはじめとして、ヘレス(シェリー)やマラガなど各地に自主的な原産地呼称統制委員会が設立されたため、1932年にはワイン法が制定されて各原産地呼称統制委員会を統括するようになった[2]。 1970年にはワイン法が改定され、1970年代に「ブドウ畑、ワインおよびアルコールに関する法令」が施行されると、原産地呼称庁(INDO、現 品質呼称局)が設立されて、原産地呼称制度(DO)が定められた[3]。 品質呼称局はブドウの栽培面積、地域の境界限定、栽培品種、植樹密度、収穫量、灌漑規制などや、ワインの収量、醸造法、アルコール度数、総亜硫酸量、揮発酸度、官能試飲検査などを定めた[3]。1988年にはDOの上位カテゴリーとして特選原産地呼称(DOCまたはDOCa)が制定され、1991年にスペイン初のDOCとしてリオハが、2003年に2番目のDOCとしてプリオラートが認められた[4]。 2008年にはリベラ・デル・ドゥエロがDOから昇格する予定であると報じられたが、実際にはDOにとどまった。2003年のワイン法改正時には、新たに畑限定原産地呼称(VP)が制定され、特定の畑のみから生産される個性豊かなワインとして、2009年に9の畑が認定されている[4]。 原産地呼称制度の種類![]() 出典 : Wines from Spain Japan [3]、グキ・セラーズ・ジャパン[4] 保護原産地呼称(DOP)
保護地理的表示(IGP)
脚注関連項目 |
Portal di Ensiklopedia Dunia