中国国民党主席
中国国民党主席(ちゅうごくこくみんとうしゅせき、繁: 中國國民黨主席)は、中国国民党(国民党)の党首。全国代表大会、中央委員会、中央委員会常務委員会(中常委)の主席を兼任する。 現在の主席は2021年(民国110年)の主席選挙で選出された朱立倫。 概要国民党の党首職の名称は党の歴史の中で何度も変更されている。1919年(民国8年)の結党当初の党首は総理であり、孫文が就任した。1925年(民国14年)に孫文が死去して党首が不在になると、中央執行委員会常務委員会による集団指導体制へと移行した。1926年(民国15年)には中央執行委員会常務委員会主席が設置されたが、1927年(民国16年)から1935年(民国24年)までの間は不在となり再び集団指導体制となった。1938年(民国27年)、党則が改正されて新たに総裁が党首職として設置され、1975年(民国64年)に死去するまで蔣介石がその地位にあり続けた。なお、1939年(民国28年)に汪兆銘が南京で新たな中国国民党を設立して自ら中央執行委員会常務委員会主席に就任したが、これは正統な国民党として認められていない。蔣介石が死去すると中央委員会主席が新設され、蔣経国が就任した。1976年(民国65年)に現行の党首職である主席が新設され、蔣経国が初代主席に就任した[1]。 現行の「中国国民党党章」(党則)の規定では、総理職は孫文が死後も永久に保持し、同様に総裁職も蔣介石が永久に保持するとされている[2]。連戦と呉伯雄は主席退任後に名誉主席の称号を授与されたが、2015年(民国104年)に「党則にそのような称号の規定が存在しない」として、朱立倫主席により撤回された[3]。 2001年(民国90年)以降、主席は全党員による直接選挙で選出されている。かつては、国民党が与党である場合は中華民国総統が国民党主席を兼任するとされていたが、2019年(民国108年)に開かれた第20期党大会第3次会議で行われた党章改正でこの規定は削除された[4]。主席選挙は、主席の任期満了の年に開催される全国代表大会の開催3ヶ月前に、全国代表大会代表選挙と同時に行われる。任期は4年で、連続2期までと規定されている。 歴代中国国民党党首一覧
党首の年表脚注注釈出典
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