ヴィンチェンツォ・イタリアーノ
ヴィンチェンツォ・イタリアーノ(Vincenzo Italiano、1977年12月10日 - )は、ドイツ・カールスルーエ出身のイタリア人元サッカー選手、現サッカー指導者。現役時代のポジションはミッドフィールダー。2024年よりボローニャFCの監督を務める。 選手経歴現役時代は主にセリエBのクラブを舞台にプレーしていたが、エラス・ヴェローナFCやACキエーヴォ・ヴェローナにて通算6シーズンをセリエAで戦った。セリエAでは通算104試合に出場したが、セリエBでは304試合に出場した。キャリアを通してUEFAの国際大会出場経験はなく、2014年にFCルメッツァーネで現役を引退した。 指導者経歴現役引退後すぐに指導者キャリアをスタートさせ、2016年6月からヴィゴンティーナ・サン・パオロFCで初めて監督を務めたが、2017年1月に成績不振で解任された。 2018年7月28日、選手時代の古巣であるトラーパニ・カルチョの監督に就任した[1]。自身初のプロクラブでの指揮ではあったが、セリエCのジローネCをグループ2位で終えたことで、セリエB昇格にクラブを導いた[2]。 2019年6月19日、スペツィア・カルチョの監督に招聘され、2年契約を結んだ[3]。セリエB初挑戦ながら、リーグ3位につけ、昇格プレーオフを経てクラブ史上初となるセリエA昇格を達成した[4]。これにより、FCアルツィグナーノ・ヴァルキアンポ監督時代から数えて3シーズン連続で異なるクラブを昇格させるという記録を作った。 2020年9月14日、UEFAプロライセンスを取得し[5]、9月25日には契約を1年間延長した。キャリア初のセリエAでは、クラブ生え抜きのジュリオ・マッジョーレやレンタルで加入したトンマーゾ・ポベガらの活躍もあり、シーズン9勝を挙げて15位で見事残留を果たした。2021年6月2日、再びクラブとの契約を1年間延長して2023年までとしたが[6]、6月30日に契約を解除した[7]。 2021年6月30日、スペツィアとの契約解除を経て、ACFフィオレンティーナの監督に就任した[8]。指揮1シーズン目は、前半戦のみでリーグ戦17得点を挙げていたドゥシャン・ヴラホヴィッチをユヴェントスFCに引き抜かれたが、リーグ7位でシーズンを終えた。これにより、UEFAヨーロッパカンファレンスリーグ出場が決定し、クラブにとって6シーズンぶりとなるUEFAの国際大会出場が実現した。2年目はカンファレンスリーグとコッパ・イタリアで決勝に進み、3年目には再びカンファレンスリーグの決勝まで勝ち進んだが、それぞれウエストハム・ユナイテッド、インテル・ミラノ、オリンピアコスに敗れ準優勝に終わった[9]。 2024年6月5日、前シーズンリーグ戦5位と躍進しCL出場権を獲得したボローニャFCの監督に就任すると発表された[10]。 監督成績
脚注
外部リンク
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