ワズント・ボーン・トゥ・フォロー
「ワズント・ボーン・トゥ・フォロー」(Wasn't Born to Follow)は、キャロル・キングとジェリー・ゴフィンが作詞作曲し、バーズが1968年に発表した楽曲。 概要1960年代後半に広まったヒッピー文化を背景に、自由への渇望、都市生活からの逃避が歌われる[1]。メロディは当時ジェリー・ゴフィンとコンビを組んでいたキャロル・キングが書いた。 1967年6月からバーズはアルバムの制作に入るが、ゴフィン=キングの作品は「ゴーイン・バック」のほか「ワズント・ボーン・トゥ・フォロー」も持ち込まれた。メンバーのデヴィッド・クロスビーは「ゴーイン・バック」の作風を時代に逆光するものとしてレコーディングを拒否。そのまま同年10月にグループを脱退してしまう。「ゴーイン・バック」はクロスビー抜きでレコーディングが行われ、同月すぐにシングルとして発売された[2]。 プロデューサーを務めていたゲイリー・アッシャーは、「ワズント・ボーン・トゥ・フォロー」も、他のアーティストに歌われる前にバーズで録音したいと考えた[3][4]。ドラマーのマイケル・クラークも脱け、その頃グループのメンバーはロジャー・マッギンとクリス・ヒルマンしか残っていなかったが、レコーディングは11月30日に行われた。ペダル・スチール・ギターでレッド・ローズ、ギターでクラレンス・ホワイト、ドラムでジム・ゴードンらが参加した。バーズのバージョンは歌詞の多くを省略して歌っている[5]。
1968年1月15日発売のアルバム『名うてのバード兄弟』に収録された。 その後1969年7月公開の映画『イージー・ライダー』に使われた。ピーター・フォンダとデニス・ホッパーの二人のバイカーがヒッチハイカーを拾って旅を続けるシーンで流れ、世界に広く知られるようになった。同年9月9日、「イージー・ライダーのバラード」のバーズ自身のバージョンがシングルで出るが[6]、コロムビア・レコードは映画のヒットにあやかりB面の「オイル・イン・マイ・ランプ」を「ワズント・ボーン・トゥ・フォロー」に差し替え、10月1日にシングルを再発売した[7]。 カバー・バージョン
脚注
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