ルンルン (バーチャルYouTuber)
ルンルン(英: Lunlun[2][15])は、ANYCOLORが運営するグループにじさんじのバーチャルYouTuberである。ユニット「いずれ菖蒲か杜若」に所属し、2024年6月22日より活動を開始した[15]。 活動では雑談、ゲーム実況、音楽(ラップ)、朗読などをYouTubeに生配信ないし動画投稿しており、音楽では歌ってみたを投稿するほか、自身が作詞した楽曲を持つ。活動が間もないなかで、同グループから非人間型のバーチャルYouTuberとして登場したことで注目を浴び、複数のメディアに取り上げられた。 趣味は読書と音楽。「いずれ菖蒲か杜若」やグループの先輩にあたるでびでび・でびると共に活動を行うことがある[6]。また、ギャルを好んでいる。 活動2023年11月17日にバーチャルYouTuberグループのにじさんじを運営するANYCOLORは、タレント育成プロジェクト「バーチャル・タレント・アカデミー」(VTA)の新たな候補生を募るに従い、「VTAマスコットライバーオーディション」を同日から同年の12月11日まで実施すると発表した[16]。ルンルンはこのマスコットオーディションの合格者である[3][11]。 2024年6月22日に、にじさんじ内のユニット、「いずれ菖蒲か杜若」のメンバーとしてデビューすることが発表され、当日からX(Twitter)での投稿活動や参加曲のリリース(#音楽を参照)が行われた。6月22日21時(日本時間)にYouTubeで初の生配信を実施した[1][4][11]。 初の配信から4日後の6月26日に行ったホラーゲーム「8番のりば」のゲーム実況では、恐怖から大号泣をした姿がネットメディアのねとらぼに特集されるなど注目を集めた[5]。 9月にはいずれ菖蒲か杜若のメンバーが東京都明治神宮外苑、聖徳記念絵画館で開催されたイベント「TOKYO LIGHTS」のアンバサダーを務めた。ルンルンもその一員として起用され、9月12日にはメンバーの綺沙良とともにプレオープニングイベントに出演した[17]。 12月20日、YouTubeのチャンネル登録者数50万人突破を記念してLINEスタンプが発売された[18]。また、活動半年を記念したグッズとして、ぬいぐるみが発売された[19]。 普段はYouTubeで雑談[3]、ゲーム実況[5]、朗読[9]の生配信、音楽活動を行っている。 「いずれ菖蒲か杜若」のメンバーとはYouTubeでの配信やプロモーションなどで共に活動を行うことがある[1][20][17][12]。 音楽ルンルンは歌ってみたの投稿や配信、楽曲制作を通して、音楽活動を行っている[3][7][8][9]。 2024年6月22日にバーチャルYouTuberとして活動をはじめたその日には、いずれ菖蒲か杜若のデビュー曲「シャオシャオ蘭々♪」のボーカルに参加[1][21]。 はじめての生配信であった6月22日の配信では、自身が作詞を務めたラップソング「MORE and MORE」の一部を公開。楽曲は翌日にあらためて動画投稿され[3]、7月19日にデジタルリリースされた。楽曲はsunfluによるビートにのせ、ポエトリーリーディングのようなラップスタイルになっている[7]。 また、初配信をした6月22日に、いずれ菖蒲か杜若は各メンバーで歌ってみた動画をリレー形式に投稿する企画「あやかきミュージック・アワー」を行っており、ルンルンはamazarashi「スターライト」をカバーした[7][8]。 その一方で、ルンルンは歌に自信がなく、『日経エンタテインメント』の2024年10月取材当時では「下手だと思っています」「ユニットのみんなに追いつくことだけを考えています」と答えている[9]。 キャラクタールンルンは、「もうじゅう」を自称している[6]。白いボディに兎などを連想させるような長い耳が生え、頭などからは狐火のようなものが出ている[3]。一人称は「ちょま」を使用しており[6][7][9]、リスナーのことは「お人間さん」と呼ぶ[6][22]。リスナーからは「るんちょま」と呼ばれている[6]。常に敬語を使う丁寧で語彙力の高い話し方しており、あどけない声を出す[3][6][8]。 ルンルンは活動を始める前の一部が記憶喪失になっていると話しており[9][12]、『日経エンタテインメント』の取材では、どこからか地球に落ちてきて研究所に収容され、言葉が話せることから、身柄がにじさんじに渡されたことがきっかけとなり、バーチャルYouTuberとして活動をしていると答えている[9]。活動以前に見てきたにじさんじの所属タレントとして、ジョー・力一、周央サンゴの名前をあげている[9]。 愛読家で[9][22]、『日経エンタテインメント』では特に谷川俊太郎の名をあげ、他にも村田沙耶香「コンビニ人間」、朝井リョウ「正欲」のタイトルをあげた[9]。雑誌『アニメージュ』の取材でおすすめする漫画を聞かれた際には『チ。-地球の運動について-』をあげていた[22]。また、音楽が趣味であると初配信で言及しており、BUMP OF CHICKENやamazarashiなど日本のロックを聞いている[3]。 ギャルを好んでいる。『アニメージュ』のインタビューで「該当するにじさんじの先輩に囲まれて、で来られたいという欲があります!」と答えている[12]。 先輩やリスナーからいじられキャラになっており、デビュー当時に「食べたい」といったキュートアグレッションに困惑する様子を見せていた[3]。 同グループの先輩でマスコットキャラクターの呼び声もあるでびでび・でびるとは共に配信をする仲である[6]。 評価と受容メディアでは、非人間型のバーチャルYouTuberとして登場したことで注目を受け[3][7][8][20]、それに起因して、活動が間もないなかでチャンネル登録者数を伸ばし、人気を獲得した[8][7][6][9][22]。 美学者の難波優輝は、2024年にバーチャルYouTuberをおもちゃ扱いすることについて考察するコラムを執筆しており、ルンルンについても言及。「握りつぶしたい」「叩きたい」といったからかったコメントなどが「単にライバーに恐怖や不快感を与えることにつながるだろう」と批判している[23]。 SHIBUYA109エンタテイメントが運営する若者マーケティング機関『SHIBUYA109 lab.』が、2024年10月から11月にかけて、15歳から24歳の女性469名に対して行ったアンケート調査「SHIBUYA109 lab.トレンド予測2025」で、ルンルンは「ヒト部門」にノミネートした[24]。 「スターライト」の歌ってみたは複数の専門家に評価されている。KAI-YOUでライターの古月は「ルンルンさんがかわいく明るく歌うことで、原曲より更に希望を感じられるような、その笑顔で前へ引っ張られる感覚になる。」と評価[3]。また、MoguLiveでライターのたまごまごは連載記事「この動画がすごい! 今週のおすすめVTuber動画」の一作に選出。たまごまごも原曲との違いに大きく着目をしており、「ルンルンとしてのアイデンティティは決してぶれないままにこの作品を表現しており、新しい解釈の『スターライト』を聴かせてくれました。」と評価した[8]。 出演イベント
ゲーム
音楽作品
脚注出典
参考文献
外部リンク
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