リスト (シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州)
リスト(List)は、ドイツのシュレースヴィヒ=ホルシュタイン州ノルトフリースラント郡にあるラントシャフト・ジルトというアムト(小規模自治体の集合体)に属する基礎自治体(以下、便宜的に「町」とする)である。 この町はドイツの最北端(北緯55度03分00秒 東経08度24分00秒 / 北緯55.05000度 東経8.40000度)にあり、ジルト島と言うデンマークとの国境に近い北海に浮かぶ島に位置する。 地理リストはドイツ最北端の町であり、エルボーゲン半島の最北端に位置する。なお、この町にあるドイツ最北端の集落は干潟の湾に面するケーニヒシャフテンである。 言語学的には、リストは中央ヨーロッパの共通語であるドイツ語で意志の疎通ができる北限である。なお、南限は1,005km離れたスイス・マッターホルンに位置する基礎自治体ツェルマットである。 リストの住民は移動砂丘やヒース(ドイツ語ではハイデ=Heide)、塩沼といった地形に居住している。これはリストラント(Listland)と呼ばれる景観であるが、2つあったスターフェン広場を区別するために東にあるものを東園、西にあるものを 西園と名付け、私有地の共同体を結成した100年前からその名で呼ばれている。 南部と東部は、ドイツで初めて誕生した国立公園であるシュレースヴィヒ=ホルシュタイン干潟国立公園(Nationalpark Schleswig-Holsteinisches Wattenmeer)に登録されている。この国立公園にはハーリッヒ(Hallig)やヨルトサント(Jordsand)などのデンマーク領時代の遺跡が見られる。リスト港からエレンボーゲン半島まではケーニヒシャフテンという地区で、干潟は国立公園の第1保護区のため立ち入りが禁止され、隣のテールン島と共に鳥獣保護区に指定されている。 歴史リストは本来、2つの農場からなるデンマーク領の町であった。この町はシュレースヴィヒ公国内にあり、小さなデンマーク王領の飛び地の一部をなし、その後も長くデンマーク王によって統治されてきた。 1864年に勃発した第二次シュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争を経てプロイセン領に編入された。1920年には住民投票が行われ、ちょうどリストの北にある島(レム島)よりも北の地域がデンマークに返還され、国境線が画定した。 第一次世界大戦後、リストはドイツ海軍の拠点へと変貌した。ナチス・ドイツ時代に多くの建造物が建てられた。 1950年代以降、リストの経済は観光産業に重点を置くようになった。 交通海上交通では、デンマーク領のレム島行きのフェリーが就航している。 陸上交通では、リストのあるジルト島の主要な町であるヴェスターラント(Westerland)へと続く1本道が南へ延びている。 観光行政町役場はC.-P.ハンセン・アレー(C.-P.-Hansen Allee)9番地にある。 関連項目
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