リカルダス・ベランキス
リカルダス・ベランキス (Ričardas Berankis, IPA: [ˈrʲɪtʃɐrdɐs bʲɛˈrɐŋʲˑkʲɪs], 1990年6月21日 - ) は、リトアニア・ヴィリニュス出身の男子プロテニス選手。自己最高ランキングはシングルス50位、ダブルス139位。ATPツアーはシングルスでの優勝はなし。ダブルスは1勝を挙げている。身長175cm。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。 選手経歴ジュニア時代ベランキスは2歳のときにテニスを始めた。最初は6歳の姉リナが面倒を見ていた。ベランキスの最初のコーチはユルバルカス出身のバルダス・アドマイティスであった。9歳のときに自宅から200キロメートル以上離れたテニススクールでコーチをしていたRemigijus Balžekasから招待を受けて、彼の指導を受けながら長い師弟関係と友情が生まれた。 2007年 ジュニア世界1位ジュニアのグランドスラムにおいて、2007年全豪オープンと2007年ウィンブルドン選手権ではベスト4入り。2007年全仏オープンではベスト8入りをする。そして2007年全米オープン (テニス) ではグランドスラム初優勝を果たし、ジュニア世界ランキング1位を記録した。年間最終ランキングは698位。 2010年 トップ100入り2010年ウィンブルドン選手権でグランドスラム初出場を果たすと、1回戦でカーステン・ボールを破りグランドスラム初勝利を果たす。年間最終ランキングは87位。 2011年 グランドスラム3回戦進出2011年全豪オープンでは2回戦での第27シードのダビド・ナルバンディアンの途中棄権で3回戦進出を果たす。年間最終ランキングは125位。 2012年 ツアー初の決勝進出2012年ファーマーズ・クラシックでは予選からATPツアーで自身初の決勝進出。決勝でサム・クエリーに敗れ準優勝。年間最終ランキングは114位。 2013年 グランドスラム3回戦進出2013年全豪オープンでは2回戦で第25シードのフロリアン・マイヤーを破り3回戦進出。年間最終ランキングは131位。 2015年 ツアーダブルス初優勝2015年4月16日、全米男子クレーコート選手権では決勝でトレト・ユーイ/スコット・リプスキーを6-4, 6-4のストレートで破り、ツアーダブルス初優勝を果たした。年間最終ランキングは85位。 2016年 トップ50入り![]() 2016年リオ五輪では1回戦でオーストラリアのジョン・ミルマンに0-6, 0-6のストレートで敗れ、オリンピックで初めてタブルベーグルで敗れた選手となった。年間最終ランキングは92位。 2017年 ツアー2度目の決勝進出2017年クレムリン・カップでは5年ぶりにツアー決勝進出。決勝でダミル・ジュムールに敗れ準優勝。年間最終ランキングは138位。 2018年 チャレンジャー3度の決勝進出1月のレンヌ・チャレンジャーでは1回戦でマチアス・ブルグ、2回戦でシモーネ・ボレッリ、準々決勝でグレブ・サハロフ、準決勝でリアム・ブローディを破って決勝進出。決勝でバセク・ポシュピシルに敗れ準優勝。サン=ブリユー・チャレンジャーでは1回戦でカミル・マイフシャク、2回戦でマキシム・ジャンビエ、準々決勝でデニス・ノバック、準決勝でユルゲン・ゾップ、決勝でコンスタン・レスティエンヌを破って優勝し、トップ100に返り咲く[1]。モゼール・オープンでは1回戦でマクシミリアン・マーテラー、2回戦でステファノス・チチパスを破って[2]準々決勝進出。クレムリン・カップでは予選からの出場となり、1回戦でブラズ・カブチッチ、2回戦でアレクサンダー・ブブリクを破って本戦に出場し、本戦では1回戦でデニス・イストミン、2回戦でアルヤジ・ベデネを破って[3]準々決勝進出。10月に行われたブレスト・チャレンジャーでは1回戦でマイケル・モー、2回戦でカンタン・アリス、準々決勝でハウメ・ムナル、準決勝でロベルト・カルバリェス・バエナを破って決勝進出。決勝ではフベルト・フルカチュに破れ準優勝。年間最終ランキングは117位。 2019年 チャレンジャー4勝目カタール・エクソンモービル・オープンでは予選からの出場となり、1回戦でデニス・ノバック、2回戦でパオロ・ロレンツィを破って本戦に出場し、本戦の1回戦でダビド・ゴファンを破ったが、2回戦でドゥシャン・ラヨビッチに敗れた。レンヌ・チャレンジャーでは2年連続で決勝進出。決勝ではアントワン・ホアンを下し優勝[4]。ドバイ・テニス選手権では予選からの出場となり、1回戦でコンスタン・レスティエンヌ、2回戦でミルザ・バシッチを破って本戦に出場し、本戦では1回戦でダニール・メドベージェフ、2回戦でデニス・クドラを破って準々決勝進出。準々決勝ではガエル・モンフィスに敗れた。3月に行われたドラモンビル・チャレンジャーでは決勝でヤニック・メイデンを破り優勝[5]。5月に行われた釜山チャレンジャーでは準決勝で内山靖崇を破って決勝進出。決勝ではアンドリュー・ハリスを下し2019年チャレンジャー3勝目となった。 ![]() ウィンブルドンでは1回戦でデニス・シャポバロフを7-6,6-4,6-3でストレートで下す[6][7]も、2回戦ではジョー=ウィルフリード・ツォンガ相手に6-7,3-6,3-6のストレート負けだった。8月に行われたバンクーバー・チャレンジャーでは準々決勝でタナシ・コッキナキス、準決勝で添田豪を破って決勝進出。決勝では莊吉生を下しチャレンジャー4勝目[8]。全米オープンでは1回戦でイジー・ベセリーを4-6,7-6,3-6,7-6,6-4とフルセットで破ったが、2回戦でパブロ・カレーニョ・ブスタ相手に4-6,7-6,2-6,0-6で敗れた[9]。年間最終ランキングは66位。 2020年 グランドスラム3回戦進出全豪オープンでは1回戦でロベルト・カルバリェス・バエナを6-4,6-2,6-2でストレートで下す。2回戦でサム・クエリー相手に6-7,6-4,4-6,4-6で敗れた。第2シードで臨んだマハラシュトラ・オープンは2回戦でセドリク・マルセル・ステベ、準々決勝で杉田祐一を破って[10][11]準決勝へ進出したが、準決勝ではベセリーに7-6,6-7,6-7で敗れた[12]。ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは予選からの出場となり、1回戦でアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ、2回戦で内山靖崇を破って本戦に出場し、本戦では1回戦でトミー・ポールを破った[13]が、2回戦でノバク・ジョコビッチに敗れた。全米オープンでは1回戦でフェデリコ・ガイオを7-6,4-6,6-4,6-4で下し[14]、2回戦ではスティーブ・ジョンソンを7-5,6-2,1-6,7-6で破って[15]3回戦進出。3回戦ではカレーニョ・ブスタ相手に4-6,3-6,2-6のストレート負けだった[16]。全仏オープンでは1回戦でウーゴ・デリエンを6-1,6-4,6-4でストレートで下したが、2回戦ではジョコビッチ相手に1-6,2-6,2-6のストレート負け[17][18]。年間最終ランキングは69位。 2021年 グランドスラム3回戦進出![]() マリー・リバー・オープンでは1回戦でスミト・ナガル、2回戦でジェイソン・キュブラーを破って[19]3回戦進出。全豪オープンでは1回戦でスミト・ナガルを6-2,7-5,6-3でストレートで下した[19]が、2回戦ではカレン・ハチャノフ相手に2-6,4-6,4-6のストレート負け。全仏オープンでは1回戦でユーゴ・アンベールを6-4,6-4,2-6,6-4で下し、2回戦はジェームズ・ダックワースを7-5,2-6,7-6,6-0で破って3回戦進出。3回戦ではジョコビッチ相手に1-6,4-6,1-6のストレート負け[20][21]。シティ・オープンでは1回戦でミッチェル・クルーガー、2回戦でミオミル・ケツマノビッチを破って[22]3回戦進出。クレムリン・カップでは予選からの出場となり、1回戦でドミトリー・ポプコ、2回戦でボルナ・ゴヨを破って本戦に出場し、本戦では1回戦でエフゲニー・ドンスコイ、2回戦でフェデリコ・コリア、準々決勝でアドリアン・マナリノを破って[23][24]準決勝へ進出したが、準決勝ではマリン・チリッチに3-6,4-6のストレート負け[25]。年間最終ランキングは104位。 2023年 チャレンジャー15勝目![]() 2023年3月のアルモニー・ミュチュエル・オープンでは決勝でダン・アディードを6-3, 6-7(3), 7-6(5)で破り、チャレンジャー14勝目を挙げた。さらに6月のカルヴァン・エムリでは決勝でブロワチャレンジャーを7-6(4), 7-5のストレートで破り、チャレンジャー15勝目を挙げた。年間最終ランキングは237位。 ![]() プレースタイル身長は175cmと小柄だが、時速190km以上のサーブを打つことができる[26]。 ATPツアー決勝進出結果シングルス: 2回 (0勝2敗)
ダブルス:1回 (1勝0敗)
成績
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
大会最高成績
脚注
外部リンク
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