ラグランジュ点に存在する物体の一覧ラグランジュ点に存在する物体の一覧(ラグランジュてんにそんざいするぶったいのいちらん)は、太陽系内のラグランジュ点に存在する、存在していた、将来的に存在することになる、またはその予定であった、既知の物体の一覧である。 太陽-惑星、または惑星-衛星のような質量に差のある2つの天体の組は、それぞれ5つのラグランジュ点を有する。 太陽-地球 ラグランジュ点L1地球から太陽に向かっておよそ 150万 km 内側に位置するラグランジュ点。
L2地球から太陽の反対方向に向かっておよそ 150万km 外側に位置するラグランジュ点。
L3太陽をはさんだ地球の反対側に位置するラグランジュ点。いわゆる反地球の存在が仮定されたことがあったが、現在では否定されており、この場所で観測された物体は存在しない。宇宙機を送り込む計画もない。 L4地球の公転軌道に沿って60度前方に位置する。
L5地球の公転軌道に沿って60度後方に位置する。
地球-月 ラグランジュ点
L1月の表側で地球と月の重力が釣り合う地点。 距離は地球中心から0.8403997 R(Rは月の公転半径)。[3] 月中心と地球中心の距離(公転半径)を384,400 kmとすると、地球中心から323,049 km、月中心から61,350 km。 地球から月に物を送りたいとき、この地点付近を通過する軌道に投入する。[4] 第2宇宙速度まで加速して放物線、あるいは双曲線軌道で投入する場合とそれ未満の近地点速度の長楕円軌道で投入する場合があるが、地表での速度はだいたい両者ともに11 km/sでそこまで変わらない。楕円軌道のとき、遠地点、つまりはL1点での速度はおよそ1.08 km/s、月の公転速度は1 km/s。[4] 楕円軌道の場合約4 日と20 時間、放物線軌道の場合約2 日かかる。[4] L2地球から見て月の真裏にある。 距離は地球中心から0.1595926 R(Rは月の公転半径)。[3] 月中心と地球中心の距離(公転半径)を384,400 kmとすると、月中心から61,347 km。 月の裏側と地球との間で交信するため、この位置に通信衛星が置かれる可能性がある。 現在の探査機 計画中の探査機 L4 / L5
太陽-火星 ラグランジュ点太陽-火星 ラグランジュ点のL4とL5に位置する小惑星[7] は火星トロヤ、火星ラグランジュ小惑星と呼ばれることがある。 L4
L5
太陽-木星 ラグランジュ点太陽-木星 ラグランジュ点のL4とL5に位置する小惑星[8] は木星トロヤ小惑星、または単にトロヤ小惑星と呼ばれる。L4に位置するものをギリシア群、L5に位置するものを(狭義の)トロヤ群と呼ぶこともある。 L4L5土星-テティス ラグランジュ点→「テティス (衛星)」も参照
L4L5土星-ディオネ ラグランジュ点→「ディオネ (衛星)」も参照
L4L5太陽-天王星 ラグランジュ点L4L5
太陽-海王星 ラグランジュ点→詳細は「海王星のトロヤ群」を参照
太陽-海王星 ラグランジュ点のL4とL5に位置する小惑星[9] は海王星トロヤと呼ばれることがある。 L4
L5
脚注
関連項目 |
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