ライデン大学ライデン大学(ライデンだいがく、オランダ語:Universiteit Leiden)は、オランダのライデンに所在するオランダ最古の総合大学であり、ヨーロッパでも最も古い大学の1つ。キャンパスはライデンとハーグに置かれている。 概要1575年に八十年戦争におけるネーデルラント側の指導者ウィレム1世によって設立された、現在のオランダ国内にある大学としては最も古い[注釈 1]。現在でもオランダ王室オラニエ=ナッサウ家との繋りは強く、ユリアナ女王およびベアトリクス女王、また現在の国王ウィレム=アレクサンダーもライデン大学出身である。ベアトリクス前女王は2005年にライデン大学から名誉学位を授与されている。 オランダ黄金時代にその隆盛を極め、このときにヨーロッパの多くの学者が、ネーデルラント連邦共和国(当時)の自由な学術的風土とライデン大学の世界的評価を理由にライデンを訪れた。この間、同大学は、ルネ・デカルト、レンブラント、フーゴー・グローティウス、バールーフ・デ・スピノザ、ポール=アンリ・ティリ・ドルバックといった人物の活動の拠点となった。地球の年齢を推定した地質学者ジェームズ・ハットンも1749年に、医学校で学び、医学の学位を取得している[1]。 ライデン大学には、オランダ首相マルク・ルッテを含む10人のオランダ首脳、また、第6代アメリカ合衆国大統領ジョン・クインシー・アダムズ、第7代イギリス首相ジョン・ステュアート、北大西洋条約機構(NATO)事務総長ヤープ・デ・ホープ・スヘッフェル、国際司法裁判所所長などの国際政治・司法のリーダーが所属していた。これまでに、16人のノーベル賞受賞者を輩出している(アルバート・アインシュタイン、エンリコ・フェルミ、ヘンドリック・ローレンツ、ピーター・ゼーマンなど)。 40以上の国内・国際研究施設を保有し、エウロペウム(Europaeum)、コインブラ・グループ、ヨーロッパ研究大学連盟などの大学連盟に加盟している。 日本との関わりも深く、シーボルトが同大学で研究していたため、彼が日本から持ち帰ったものが所蔵されている。世界で初めて日本学科が設置(1855年)され[2]、ヨハン・ヨーゼフ・ホフマンが初代日本語教授を務めた。現在は小和田恆国際司法裁判所判事が名誉教授として所属している[3]。幕末から明治にかけて、日本の近代化に貢献する西周や津田真道ら幕府派遣留学生が同大学で学んだ。 評価学術研究分野において質・量ともに優れていることが加盟の条件であるヨーロッパ研究大学連盟に加盟している。大学の研究力に着目した世界大学学術ランキングによると、2024年度版では行政学・公共政策が世界第2位、医学が第10位、薬学が第26位、政治学が第33位にランクインしている。総合では世界第101-150位である[4]。2024年THE世界大学ランキングにおいて、世界第77位[5]。2024年U.S. News世界大学ランキングにおいて、世界第56位[6]。2024年QS世界大学ランキングにおいて、世界第126位[7]。特に、人文社会学分野が強く、2024年THE世界大学ランキングにおいて、法学が世界第17位(非英語圏3位)、人文科学が世界第24位(非英語圏6位)。2024年QS世界大学ランキングにおいて、政治学が世界第12位(非英語圏3位)に位置づけられている。 関連項目
脚注注釈
出典
参考文献
外部リンク
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