ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権
FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権(FIA Formula 3 European Championship)はかつて開催されていた、国際自動車連盟(FIA)が主催する、ヨーロッパ地域を対象にフォーミュラ3(F3)規格で争われたフォーミュラカーレースの選手権である。 概要元々は、英仏独などのヨーロッパ各国で行なわれたフォーミュラ3選手権のそれぞれの勝者が一堂に会して、フォーミュラ3・ヨーロッパネーションズカップと銘打たれた年一度きりのレースで争うという単独イベントが1966年に始まったことに由来する。1975年にF3規格の排気量をそれまでの1,600ccから2,000ccに上げるレギュレーションを発行する際に、ヨーロッパネーションズカップも通年で行なわれる選手権へと拡大された。1984年シーズンを最後に選手権は中断され、次年度の1985年からは「FIA ヨーロッパ・フォーミュラ3・カップ」という年一度きりのレースによる開催方式に戻ることとなった。 1987年に、汎ヨーロッパ選手権として「フォーミュラ3・ユーロシリーズ」と名付けられたシリーズをスタートしたが、次年度開催は出来ずに単年度の開催で終了する。2003年にドイツとフランスのF3選手権を統合し、あくまでヨーロッパ域内に限る選手権として「フォーミュラ3・ユーロシリーズ」の名称を再使用してシリーズを再びスタートさせた。 2011年の「フォーミュラ3・インターナショナルトロフィ」のシーズン終了後、FIAは「ヨーロッパ・フォーミュラ3選手権」を復活させることにした[1]。2012年の初年度シーズンと認定した10戦は、7戦をフォーミュラ3・ユーロシリーズと共同開催とし、2戦をイギリス・フォーミュラ3選手権と共同開催とし、ブランズ・ハッチでの1戦をDTMの後援での開催ということで構成した。2013年からは、2012年シーズンで終了することになったフォーミュラ3・ユーロシリーズの基盤を受け継ぐこととなった為、他の選手権との共同開催という方法を採らず、自前のヨーロッパ・フォーミュラ3選手権の看板だけを掲げて開催。2018年までシリーズ運営もDTMの運営母体であるITR e.V.が担当した。 2019年からはFIAがGP3及びヨーロピアンF3を統合し、新たに「FIA F3」としてシリーズを開催。ただし、マシン規定が従来のF3から大幅に変更になることなどから、ITRはこれに同意せずヨーロピアンF3を「フォーミュラ・ヨーロピアン・マスターズ」と改称し、従来のF3規定によるレースを継続すると当初発表されていた[2]。しかし、このITR主催のシリーズには参戦エントラントが集まらなかったため、開催されず中止となった[3]。 歴代チャンピオン1975年 - 1984年
2012年 -
脚注
関連項目外部リンク
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