ユーサフ・カーシュ(Yousuf Karsh、1908年12月23日 - 2002年7月13日)は、トルコ生まれのカナダの写真家。CC。ウィンストン・チャーチルの唸るライオンなど、多くの著名人のポートレート写真を撮影したことで有名。
生涯
オスマン帝国のマルディンで生まれたカーシュは、アルメニア人虐殺を避けて14歳の時にシリアに移る。その二年後、写真家であった叔父を頼り、カナダのケベック州シェルブルックに移住。短期間学校に通った後、叔父のスタジオを手伝うようになる。彼の才能を見込んだ叔父は、1928年にカーシュをボストンの写真家ジョン・ギャロの元に弟子入りさせる。
4年後にカナダに戻り、オタワにスタジオを構える。当時のカナダの首相ウィリアム・ライアン・マッケンジー・キングを初め、多くの政府関係者・著名人のポートレイト写真を手がけるようになる。1941年には『ライフ』の表紙を飾ったウィンストン・チャーチルのポートレイトを撮っている。
15冊の写真集を出版。1967年にはカナダ勲章を授与されている。
2002年、手術後に発症した合併症により、ボストンの病院にて93歳で死去。オタワのノートルダム墓地(英語版)に埋葬されている。
撮影した著名人
他多数
カーシュの撮影したポートレイト