ミラグロス・セケラ
ミラグロス・セケラ(Milagros Sequera, 1980年9月30日 - )は、ベネズエラ・ヤラクイ州サンフェリペ出身の女子プロテニス選手。2007年5月にモロッコ・フェズ大会のシングルスで初優勝を果たし、当地の女子テニス選手として初めて、WTAツアー大会のシングルス・タイトルを獲得した選手である。WTAツアーでシングルス1勝、ダブルス3勝を挙げた。自己最高ランキングはシングルス48位、ダブルス29位。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。 来歴セケラは1998年から女子テニス国別対抗戦・フェドカップのベネズエラ代表選手になり、1999年1月1日にプロ入りした。同年の全米オープンで4大大会の予選会に初挑戦したが、彼女は長い間予選敗退の壁にぶつかり、なかなか本戦出場に手が届かなかった。(予選会は、3試合を勝ち抜かないと本戦出場権を得られない。)2000年のシドニー五輪で、セケラはオリンピックのベネズエラ代表選手に選ばれ、マリア・ベントとの女子ダブルスでベスト8入りを果たした。セケラとベントは、準々決勝でベルギー代表のドミニク・ファン・ルースト&エルス・カレンズ組に 6-4, 5-7, 4-6 の逆転で敗れている。ようやく2002年全仏オープンで、セケラは初めて4大大会の予選会を通過し、本戦1回戦でパティ・シュナイダー(スイス)に挑戦した。2004年にダブルスで年間3勝を挙げる。 2006年10月、セケラは世界ランキングを98位に上げ、初めての世界ランキングトップ100入りを果たす。そして2007年に入ると、彼女は全豪オープンで初めて1回戦を突破し、ニコル・バイディソバとの2回戦に進んだ。5月、モロッコ・フェズ大会のシングルス決勝戦で、セケラはアレクサンドラ・ウォズニアク(カナダ)を 6-1, 6-3 で破り、ベネズエラの女子テニス選手として史上初のWTAツアー大会シングルス優勝を飾った。この快挙の後、セケラは全仏オープンでも初めての2回戦に進む。そしてウィンブルドンでは、彼女自身の4大大会自己最高成績となる3回戦進出を果たした。全仏オープンとウィンブルドンで、セケラはセリーナ・ウィリアムズに2連敗を喫している。 セケラは2008年北京五輪で2度目の五輪出場を果した。シングルス1回戦でアリョーナ・ボンダレンコ(ウクライナ)と対戦し 6-3, 1-0,とリードしながら途中棄権した。9月のジャパン・オープン・テニス選手権の予選1回戦で張凱貞(台湾)に敗れた試合が最後の試合出場になった。 セケラは2009年12月29日にオーストラリアのテニス選手であるステファン・フースと結婚した。2011年に第1子の長女が誕生している。 なお、セケラの生年月日(1980年9月30日)は、女子テニスの元世界ランキング1位だったマルチナ・ヒンギスと全く同じ日にあたる。 WTAツアー決勝進出結果シングルス: 2回 (1勝1敗)
ダブルス: 4回 (3勝1敗)
4大大会シングルス成績
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
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