マーベラス (映画)
『マーベラス』(The Protégé)は、2021年のアメリカ合衆国とイギリスの合作のアクションスリラー映画。監督はマーティン・キャンベル、脚本はリチャード・ウェンク、出演はマイケル・キートン、マギー・Q、サミュエル・L・ジャクソン、ロバート・パトリックなど。復讐に燃える暗殺者や護衛のプロフェッショナルなど、裏社会で自身の美学に従って生きる者たちが、さまざまなスキルを駆使して戦いを展開するさまを描いている[3]。 2021年8月20日にライオンズゲート配給により公開された。 ストーリー1991年、プロの殺し屋ムーディーはベトナムで、ある組織のアジトに侵入した。しかし、すでに全滅している男たち。彼らを射殺したのは、家族を殺され拉致されて来た少女アンナだった。30年後、ムーディーの片腕としてタフな殺し屋になっているアンナ。老いて体調の悪いムーディーはアンナに、ルーカス・ヘイズという男の捜索を任せた。しかし、その直後に殺されるムーディー。ムーディーの死はルーカス・ヘイズと関係があると睨んだアンナは、その足取りを追ってベトナムのダナンに飛んだ。 ルーカス・ヘイズの父エドワードは30年前に、化学兵器を売った戦犯容疑で審理中に暗殺されていた。それがムーディーの仕業だと知るアンナ。エドワードの相棒だったヴォールに接触したアンナは、ヴォールを操っていた黒幕の組織に捕われ拷問された。脱出し、黒幕がルーカス・ヘイズだと予想して調べを進めるアンナ。しかし、ルーカス・ヘイズは目も耳も不自由で入院生活を送る人物だった。 自分を拷問した一味を殺し、復讐するアンナ。手下の一人に撃たれたアンナを救ったのはムーディーだった。彼の死は偽装だったのだ。真の黒幕は30年前にムーディーが殺したはずのエドワード・ヘイズだと知るアンナたち。戦犯容疑をかけられたエドワードは、ムーディーに自分の暗殺を依頼し、以降は別人の慈善家を装って悪の組織を牛耳っていたのだ。 病気で余命幾ばくもないムーディーは、アンナの手を借りてエドワードのアジトに乗り込み、命をかけて30年前に依頼された暗殺を完結させた。 キャスト※括弧内は日本語吹替[4]。
製作2017年10月、当時『Ana』と題された作品にコン・リーがキャストとして参加し、リチャード・ウェンクの脚本でマーティン・キャンベルが監督を務めることが発表された[5]。2019年11月、マイケル・キートン、サミュエル・L・ジャクソン、マギー・Qが本作のキャストに加わったことが発表された[6]。 主要撮影は、『The Asset』というタイトルの下で2020年1月に始まった[7]。撮影自体は、ブカレスト、ロンドン、ダナンで行われた[6]。 公開本作は、2021年8月20日にライオンズゲート・フィルムズによって劇場公開された[8][9]。 評価Rotten Tomatoesによれば、113件の評論のうち高評価は62%にあたる70件で、平均点は10点満点中5.8点、批評家の一致した見解は「マギー・Qは彼女にふさわしいアクション映画をまだ待っている。しかし、それまでは『マーベラス』はかろうじて満足できる強さを持っている。」となっている[10]。 Metacriticによれば、27件の評論のうち、高評価は10件、賛否混在は10件、低評価は7件で、平均点は100点満点中48点となっている[11]。 出典
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