マリオカート ダブルダッシュ!!
『マリオカート ダブルダッシュ!!』(Mario Kart: Double Dash!!)は任天堂が2003年11月7日に発売したニンテンドー ゲームキューブ専用ゲームソフト。マリオカートシリーズの4作目。 ゲームキューブ用ソフトの販売本数で第3位を記録したが、シリーズの据え置き機作品において、唯一ミリオンヒットしなかった。 ゲームシステム本作最大の特徴は「2人乗り」で、カートに乗るキャラクターを2人選んでレースに挑む[2]。使用可能なキャラクターも倍増し、初めて隠しキャラクターも導入された。 前作『マリオカートアドバンス』まではキャラクターごとに性能が設定されていたが、本作からはカートも個別に選択する事になり、基本的な性能はカート側で決定される。キャラクターの組み合わせによって乗れるカートの種類が決められており、例えば軽量級カートには軽量級同士の組み合わせでしか乗れず、重量級が含まれている場合は必ず重量級カートを使用する事になる。
アイテムも2人合わせて2つまで持つことができ、2つのアイテムを同時に入手できる「ダブルアイテムボックス」も出現する。さらにキャラクターごとに異なる「スペシャルアイテム」が導入されている[2]。本作ではアイテムを後方に装備することが出来ないため防御が難しく、さらに大ダメージを受けたりコースアウトしたりすると、持っているアイテムをすべて落としてしまう。 ゲームモード2 - 4人プレイでは、前後のキャラを1人で操作する「シングルプレイ」と、別々のプレイヤーが操作する「タッグプレイ」から選択可能。4人プレイならタッグ1組・シングル2人の組み合わせでも対戦出来る。
開発タイトルの「ダブルダッシュ」は2人乗りであることから名付けられた[3]。2人乗りに関しては、サイドカーレースの見た目の良さを感じた、プロデューサーの高橋伸也が導入に意欲を持ったが、当初は従来通り1人乗りとの両方の可能性を模索していた[3]。試作段階になっても、チーフディレクターの水木潔とプログラムディレクターの山本健二は「マリオカートとは異なるゲームになるのではないか」と想定して、1乗り仕様と2人乗り仕様とで並行して製作していた[3]。 カートに関してはフルポリゴンで、タイヤも4つ全部が動くようになり、サスペンションも存在するなど、リアルさにこだわった[3]。 グラフィックに関しては、デザインマネージャーの渡辺剛は原点回帰をして、ファミコン時代のマリオの世界を洗練させ、かわいいけれど子供だましではない世界の構築に努めたと述べている[3]。 アクションに関しては2段ジャンプなど様々構想していたが、操作ボタン不足や操作の複雑さに繋がるために断念した[3]。 音楽に関しては田中しのぶは全体的には前作と同じ構成だが、前作よりアップテンポなものを目指したと述べている[3]。 ゲームバランスに関しては日本国外でも発売する上、マリオカートシリーズは世界中にファンがいるため、幅広い年代、国内外のユーザーの老若男女を意識して調整された[3]。 脚注注釈出典
関連項目
外部リンク
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