マコーム (駆逐艦)
マコーム(USS Macomb DD-458/DMS-23)は、第二次世界大戦中にアメリカ海軍が建造したグリーブス級駆逐艦の1隻。艦名はウィリアム・H・マコーム提督(1819–1872)およびデイビッド・B・マコーム提督(1827–1911)に因む。 経歴マコームは1940年9月3日にメイン州バースにあるバス鉄工所にて起工され、1941年9月23日に進水式が行われた。。1942年1月26日にW. K.デュバルを艦長に迎えて就役した。 第二次世界大戦大西洋就役後のマコームは大西洋で船団護衛の任務に当たった。 1944年4月20日、マコームは地中海へ移動し、 アルジェリア沖で対潜水艦任務を遂行した。 5月18日、マコームは72時間に及ぶ潜水艦追跡を開始し、独潜水艦U-616を撃沈した。 1944年8月中旬に南フランスへの侵攻に参加した後の11月15日に第20水雷隊(Mine Division 20)に編入され、また高速掃海艇に艦種変更が行われた。 太平洋第20水雷隊は太平洋戦線での作戦に参加するべく1945年1月3日に出港した。3月24日、沖縄沖に到達し、侵攻に先駆けた掃海を行った。その後は海岸周辺や港湾周辺に展開した小型掃海艇の支援に当たる。5月3日にマコームは神風特別攻撃隊の攻撃を受け(菊水五号作戦)、一機が命中した。サイパンで修理中に終戦となった。 8月13日、 マコームは日本へ向かう第3艦隊と合流し、8月29日に東京湾へ入港した。 1945年9月4日に東京湾を出発し、日本近海において掃海作業に従事した。 戦後その後、マコームはサウスカロライナ州チャールストンを拠点に大西洋やカリブ海などでの訓練任務に従事した。1949年、1951年、1953年には、第6艦隊所属艦として地中海に派遣されている。1954年7月、 マコームは予備役艦艇となる。10月19日には相互防衛援助法の元で同型艦のエリソンとともに日本政府に供与され、海上自衛隊においてあさかぜ型護衛艦はたかぜ(DD-182)として就役した。海上自衛隊への移籍に当たって掃海装備は撤去された。1955年2月25日、横須賀に入港。 1969年10月15日、はたかぜはあさかぜ(旧エリソン)とともにアメリカに返却された後、1970年8月6日に中華民国に売却され、座礁により失われた駆逐艦咸陽(DD- 16 旧アメリカ海軍グリーブス級駆逐艦ロッドマン)の代艦として艦名と艦番号をそのまま引き継いだ。1974年に退役し、1978年まで係留練習艦として使用された。 マコームは第二次世界大戦中の戦功から戦闘星章(battle stars)を5つ受章している。 参考文献
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