マクシミリアン・ヨハン・カール・ドミニク・シュタードラー(Maximilian Johann Karl Dominik Stadler、1748年8月4日 - 1833年11月8日)は、オーストリアの作曲家、音楽学者、ピアニスト。聖職者としての働きに敬意を表し、アベ・シュタードラー(abbé Stadler)と呼ばれることもある。
シュタードラーは18世紀から19世紀への転換期のウィーンにおいて、音楽の世界で最も重要な人物たちの中で過ごした。彼はモーツァルトをはじめハイドン、ベートーヴェン、シューベルトらと親交を築き、モーツァルトに関する著作を数多く遺した。また、彼はモーツァルトの未完成の作品の補筆完成も行っている。彼は未完に終わった「オーストリア摂政期における音楽の歴史に関する資料 Materialen zur Geschichte der Musik unter den österreichischen Regenten」に取り組んでおり、これはオーストリアの音楽に関する初めての歴史書であるとみなされている。彼の作品の大半はウィーンのオーストリア国立図書館と楽友協会に収められている。