ホワイト島
ホワイト島(ホワイトとう)は、ニュージーランド北島北東部のプレンティ湾に位置する火山島、タウポ火山帯に属する。先住民マオリによる名称は、テ・プイア・オ・ファカアリ、ドラマチックな火山という意味[1]。 概要島は、海底火山がそのまま海面から出ている形状で、直径はほぼ2kmほど。島中央部に点在する噴気孔の多くは海水面より低いが、周辺のカルデラ地形により海水は流入していない。1826年以降、数十回の噴火が記録されている。20世紀初頭には硫黄の生産が試みられたが、1914年にラハールにより労働者が全滅する災害が発生して撤退した。21世紀の現在は景観保護区になっており、噴気孔を観察するトレッキングツアーなどが、近隣のファカタネ、ロトルア、タウランガから発着していた[1]。1936年に株式仲買人のGeorge Raymond Buttleが購入して以降、彼の子孫の所有地となっている。 2019年の噴火2019年12月9日午後2時11分(現地時間)に突然噴火。火山島自体は無人島であるが、噴火当時47人の観光客(出身国はオーストラリア、アメリカ、イギリス、中国、マレーシア)などが島内におり被害に遭った。同日の時点で、5人死亡、8人が行方不明、多数が重症[2][3][4]。 2020年1月30日時点で、この噴火により合計22名の死亡が確認されている[5]。この噴火以降、島への上陸ツアーは中止された。 脚注
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