ホソバノウナギツカミ
ホソバノウナギツカミ(細葉鰻攫、Persicaria hastato-auriculata、シノニム:Polygonum hastato-auriculata、Persicaria praetermissa)とは、タデ科イヌタデ属の草本。タデ属(Polygonum)に含められることもある。 概要日本では本州の関東地方以西から四国、九州、沖縄諸島に、日本国外では朝鮮、台湾、中国、ヒマラヤ、フィリピン及びスリランカに分布する。湖沼や湿地、田んぼの畦等に生育する。 一年草で、高さ30~80cm。茎に稜角を持ち、基部は匍匐し、上部は斜上する。また、茎には逆刺を付ける。葉は互生、披針形で、長さ4~10cm、先端は尖り、基部は矛形。また葉縁に剛毛を持つ。花期は8~11月。花は茎頂や葉腋から花軸を出し、その先にまばらな穂状に付く。色は淡紅色。 日本では湿地等の開発により自生地が減少している他、除草剤による影響も受けている。 また、水中でも生育しやすいため、水槽等の水草として用いられる。 近似種ウナギツカミの名を持つ植物は、このイヌタデ属に6種ほどある(ナツノウナギツカミ、ナガバノウナギツカミなど)。いずれも湿地に生え、長く這い回り、茎に逆棘がある。滑りやすいウナギでも掴めるとの名である。他種は多くは花が頭状につくので、本種のまばらな穂状の花は独特である。その分、見栄えはしない。 保護上の位置づけ生育地である下記の地方公共団体が作成したレッドデータブックに掲載されている。 参考文献
外部リンク
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