ヘルムズリー・ビル
ヘルムズリー・ビル (Helmsley Building) はニューヨーク市ミッドタウン・マンハッタン東45丁目と46丁目の間のパーク街230号に位置する高層ビルである。グランド・セントラル・ターミナルの建築を手がけたen:Warren & Wetmoreによって設計されたボザール様式の35階建てビルで、1929年に竣工した当時はニューヨーク・セントラル・ビル (New York Central Building) という名称だった。パンナム・ビル(現在のメットライフ・ビル)が建設される以前は、このビルはニューヨーク市の最も高級なアベニューにグランド・セントラル・ターミナル周辺の巨大"ターミナル・シティ" (Terminal City) 複合施設のランドマークとしてそびえていた[2][3]。 パーク・アベニュー高架橋 (en) がこのビルの中を通っており、アップタウン方面とダウンタウン方面の二方面の道路の出入口となっている。この二本の高架橋はヘルムズリービルの正面の東46丁目でパーク・アベニューと接続している。 ヘルムズリービルは1987年にニューヨーク市ランドマーク (en) に登録された[4]。 歴史ニューヨーク・セントラル・ビル1912-1913年にニューヨーク・セントラル鉄道が電化される以前は、グランド・セントラル・ターミナルの北の隣接地は蒸気機関車用の野外車両基地と軌道であった。鉄道が電化されさらに鉄道基地が覆われたことでパーク・アベニューの北進と新しいビルの建設が可能となった。こうして好奇心おう盛な出資者も集まりニューヨーク・セントラル・ビルが建設されることとなった[2]。 1929年、ニューヨーク・セントラル鉄道会社はニューヨーク市パーク街230号に34階建ての本社ビルを建設した。1913年、ニューヨーク・セントラルはニューヨーク市の視覚的終端点を建設するという着想を得た。当初の計画ではニューヨークの中心のグランド・セントラル・ターミナルの上にこの終端点を置くことになっていたが、そのコンセプトは少し北にストリートをまたいでニューヨーク・セントラル・ビル (New York Central Building) を建設するという形で実現することとなった。 ニューヨーク・ジェネラル・ビルニューヨーク・セントラル鉄道会社はビルをゼネラル・タイヤ&ラバー・カンパニー (en) に売却したとき、ニューヨーク・ジェネラル・ビル (New York General Building) へと名前は変更された。名前の変更は"C"と"T"の文字をそれぞれ"G"と"E"に彫り変えるだけなので簡単だった。 ヘルムズリー・ビル1977年、ゼネラル・タイヤ&ラバー・カンパニーはHelmsley-Spearにビルを売却し、翌1978年、レオナ・ヘルムズリーはビルを現在の名称であるヘルムズリー・ビル (Helmsley Building) に改称した。1998年8月にHelmsley-Spear Managementがビルの所有権をMax Capitalに$253ミリオンで売却した際には、ビル名の変更は伴わないことが規約とされた。2006年には、アラブ王族が所有する投資会社イスティスマールへと$705ミリオンで売却された。さらに2007年、ゴールドマン・サックスへと10億ドル以上で売却された[5]。 大衆文化における描写
脚注出典
外部リンク |
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