ヘルドライバー
『ヘルドライバー』は、2011年公開の日本映画。監督は西村喜廣。劇場公開時R15+指定。 解説『東京残酷警察』に続く、西村喜廣の劇場公開映画(単独監督)の2作目。土葬文化ではない日本特有のゾンビ映画を作り出すことをめざし、死者がよみがえるのではなく宇宙からの飛来物を根源とし、生者が感染によって変容していくものとしている。 ディレクターズカット版とインターナショナル版、複数のバージョンが存在し、どちらも西村監督が編集を行っている。インターナショナル版ではハイパワーポリス役の亜紗美の出番がほぼカットされている(エンディングロールには名前がある)。 ソフト化の際にスピンオフ作が3作品作られているが、そのトータル予算は50万円であり各作品15万円が予算製作費であった。本来各作品10分の短編の予定だったが、3本中、2本が15分の作品に仕上がっている。 リハーサル中には車が横転して大破する事故にも見舞われたが、予備車は無いので急遽応急処置をして撮影は続行された。そのため、途中のシーンではヤスシ役の岸健太朗が事故によって失われたフロントガラスを存在するものと設定して叩く、パントマイム演技を行っている。 あらすじ北海道・夕張で、キカは殺人犯罪者の母・リッカから逃れ、足の悪い父と暮らしていた。しかし、リッカと叔父・ヤスシに見つかってリンチにかけられ、父の作った隙を活かして外へ逃げ出す。追いかけてきたリッカとヤスシに捕まってしまったキカに、更なる暴力が加えられようとした瞬間、宇宙から飛来した謎の物体がリッカの体を貫く。なくした心臓の代わりにしようとリッカはキカの心臓を引き抜き自分の体に取り込んだが、飛来した物体から発生した謎の物質に体を覆われる。一方、キカはどこかへ飛ばされてしまう。 まもなく、リッカの体はドス黒い霧状の物を霧散する。この霧を吸い込んだ人々は額からへた状の角が生え、生者を襲う感染者(ゾンビ)と化していく。また、キカは謎の組織にエンジン始動の心臓を装着され、ゾンビ退治用改造人間の被験体とされてしまう。 登場人物
スタッフ
挿入歌
スピンオフ短編脚注・出典 |
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