フサイチセブンは、日本の競走馬。2010年ダイオライト記念優勝馬。
経歴
2006年4月1日、北海道日高郡新ひだか町の千代田牧場で誕生。当年のセレクトセールにて、関口房朗が1億円で落札し、購入した。
デビュー戦は3歳となった2009年2月22日の第2回京都競馬8日目第6競走の3歳新馬戦(芝 1,600m)。ミルコ・デムーロ騎乗も7着。
デビュー3戦目の3歳未勝利戦(ダート 1,700m / 2009年6月6日:中京競馬場)で初勝利を挙げると、2010年1月17日の雅ステークスまで4連勝し、オープン馬に昇格した。
2010年3月10日、南関東公営競馬の重賞競走であるダイオライト記念(ダート 2,400m / 船橋競馬場)に出走。1番人気のフリオーソ、マイネルアワグラス等を退けて1着となり、重賞初優勝を果たした。
しかしその直後の同年3月12日、同馬は大津地方裁判所に差し押さえられた[1]。日本中央競馬会 (JRA) の規定では裁判所に差し押さえられた競走馬は、差し押さえの解除がなされない限りレースに出走できないことから動向が注目されていたが、クーリンガー(佐賀記念、名古屋大賞典優勝)の馬主であった林進が新オーナーになることが明らかになった[2]。
4月25日のアンタレスステークスでは好位中団から脚を伸ばしてくるも届かず3着だった。続く5月23日の東海ステークスではゲート入りを嫌がり、道中2番手でレースを進めるも直線で一杯になってしまい8着に敗れた。
2011年5月29日のつばさ賞で復帰。レースでは中団に控えたが直線で伸びを欠き9着。続く7月10日のプロキオンステークスでは見せ場なく10着に敗れた。8月28日の阿蘇ステークスでは道中2番手から直線で逃げ粘るトーホウオルビスを捕えて勝利した。10月1日のシリウスステークスではヤマニンキングリーの3着だった。
2012年12月23日のギャラクシーステークスでは、スタート直後に馬が外に逸走して騎手が振り落とされて競走中止。休養して一戦挟んだ後の2013年9月28日のシリウスステークスでも、スタート直後に馬が外に逃避して走行を拒否したため競走中止となった[注 1]。このため現役続行を断念、2013年12月18日で競走馬登録を抹消され、優駿スタリオンステーションで種牡馬となった[3][4]。
競走成績
年月日
|
競馬場
|
競走名
|
格
|
頭数
|
オッズ (人気)
|
着順
|
騎手
|
斤量
|
距離(馬場)
|
タイム (上り3F)
|
タイム 差
|
勝ち馬/(2着馬)
|
2009
|
2.
|
22
|
京都
|
3歳新馬
|
|
16
|
8.2
|
(5人)
|
7着
|
M.デムーロ
|
56
|
芝1600m(良)
|
1:38.0 (37.7)
|
1.7
|
レイナクーバ
|
|
3.
|
22
|
阪神
|
3歳未勝利
|
|
16
|
19.6
|
(5人)
|
2着
|
四位洋文
|
56
|
ダ1400m(稍)
|
1:24.8 (37.7)
|
0.2
|
エーシンビートロン
|
|
6.
|
6
|
中京
|
3歳未勝利
|
|
16
|
1.4
|
(1人)
|
1着
|
福永祐一
|
56
|
ダ1700m(重)
|
1:43.8 (36.6)
|
-1.0
|
(メイショウシンドウ)
|
|
6.
|
27
|
札幌
|
層雲峡特別
|
1000万
|
13
|
2.3
|
(1人)
|
1着
|
四位洋文
|
53
|
ダ1700m(良)
|
1:44.6 (36.7)
|
-0.3
|
(タガノショータイム)
|
|
8.
|
2
|
札幌
|
アカシヤ特別
|
1000万
|
11
|
1.7
|
(1人)
|
1着
|
四位洋文
|
54
|
ダ1700m(良)
|
1:46.1 (35.5)
|
-0.2
|
(プラチナメーン)
|
2010
|
1.
|
17
|
京都
|
雅S
|
1600万
|
14
|
3.9
|
(2人)
|
1着
|
四位洋文
|
56
|
ダ1900m(良)
|
1:57.0 (36.5)
|
-1.0
|
(メンデル)
|
|
2.
|
13
|
京都
|
アルデバランS
|
OP
|
16
|
1.7
|
(1人)
|
2着
|
四位洋文
|
56
|
ダ1900m(重)
|
1:55.6 (37.0)
|
0.2
|
トランセンド
|
|
3.
|
10
|
船橋
|
ダイオライト記念
|
JpnII
|
14
|
3.1
|
(2人)
|
1着
|
内田博幸
|
55
|
ダ2400m(不)
|
2:31.3 (37.8)
|
-0.5
|
(マイネルアワグラス)
|
|
4.
|
25
|
京都
|
アンタレスS
|
GIII
|
15
|
5.5
|
(2人)
|
3着
|
内田博幸
|
58
|
ダ1800m(良)
|
1:50.1 (37.0)
|
0.4
|
ダイシンオレンジ
|
|
5.
|
23
|
京都
|
東海S
|
GII
|
15
|
3.7
|
(2人)
|
8着
|
C.ウィリアムズ
|
58
|
ダ1900m(不)
|
1:56.4 (36.8)
|
1.0
|
シルクメビウス
|
2011
|
5.
|
29
|
東京
|
つばさ賞
|
OP
|
16
|
11.3
|
(5人)
|
9着
|
小牧太
|
56
|
ダ1400m(不)
|
1:24.0 (36.9)
|
0.3
|
トーホウオルビス
|
|
7.
|
10
|
京都
|
プロキオンS
|
GIII
|
16
|
74.8
|
(13人)
|
10着
|
武幸四郎
|
57
|
ダ1400m(良)
|
1:23.5 (36.5)
|
1.4
|
シルクフォーチュン
|
|
8.
|
28
|
小倉
|
阿蘇S
|
OP
|
11
|
3.9
|
(2人)
|
1着
|
川田将雅
|
57
|
ダ1700m(良)
|
1:44.2 (35.8)
|
-0.1
|
(トーホウオルビス)
|
|
10.
|
1
|
阪神
|
シリウスS
|
GIII
|
12
|
3.7
|
(2人)
|
3着
|
川田将雅
|
57.5
|
ダ2000m(良)
|
2:04.9 (36.9)
|
0.6
|
ヤマニンキングリー
|
2012
|
9.
|
29
|
阪神
|
シリウスS
|
GIII
|
16
|
45.7
|
(11人)
|
4着
|
福永祐一
|
57.5
|
ダ2000m(良)
|
2:04.0 (37.6)
|
0.7
|
ナイスミーチュー
|
|
11.
|
4
|
京都
|
みやこS
|
GIII
|
16
|
48.9
|
(8人)
|
7着
|
福永祐一
|
57
|
ダ1800m(良)
|
1:50.4 (38.0)
|
0.8
|
ローマンレジェンド
|
|
12.
|
23
|
阪神
|
ギャラクシーS
|
OP
|
16
|
19.5
|
(7人)
|
|
幸英明
|
57
|
ダ1400m(重)
|
競走中止
|
|
ガンジス
|
2013
|
8.
|
11
|
小倉
|
阿蘇S
|
OP
|
16
|
30.6
|
(9人)
|
8着
|
熊沢重文
|
57.5
|
ダ1700m(良)
|
1:45.3 (38.0)
|
0.9
|
ゴールスキー
|
|
9.
|
28
|
阪神
|
シリウスS
|
GIII
|
16
|
77.9
|
(11人)
|
|
熊沢重文
|
57
|
ダ2000m(良)
|
競走中止
|
|
ケイアイレオーネ
|
血統表
脚注
注釈
- ^ 同様の例として、2007年優駿牝馬を優勝したローブデコルテの初仔であるスイートメドゥーサが、2戦連続してスタート直後の逸走によって競走中止となり、現役続行を断念している。
出典
外部リンク