ファイナルソルジャー
『ファイナルソルジャー』は、1991年7月5日に日本のハドソンから発売されたPCエンジン用縦スクロールシューティングゲーム。 自機「零式ドライアード」を操作し、生体兵器「ガデルエル」による破壊と殺戮から地球を救出する事を目的としている。同社の『ソルジャーシリーズ』の第3作目であり、前作までと異なり敵の出現がテーブル制から配置制に変更された事を特徴としている。 開発はナウプロダクションが行い、プロデューサーは『カトちゃんケンちゃん』(1987年)を手掛けた浦敏治が担当、音楽はファミリーコンピュータ用ソフト『妖怪道中記』(1988年)を手掛けた前川征克が担当している。 2006年にはWindows用ソフトとしてi-revoにて配信された他、バーチャルコンソール対応ソフトとして2007年にWii、2014年にWii Uにて配信された。また、PlayStation Portable用ソフト『PC Engine Best Collection ソルジャーコレクション』(2008年)に収録された。 ゲーム内容第7回キャラバン公式認定ソフト。そのため、制限時間内のハイスコアを競うキャラバンモードが存在する[2]。『ガンヘッド』(1989年)、『スーパースターソルジャー』(1990年)のテーブル制(早く敵を全滅させると、それだけ早いタイミングで次の敵が現れる)から、配置制(早く敵を全滅させても、次の敵は規定の位置までスクロールしないと現れない)に変わったため、キャラバンモードでの技術差が得点差に現れにくくなっている。本作から、キャラクターのグラフィックが金属的な質感からプラスチックのような質感に変化している。 自機の攻撃パワーアップとして、主砲のバルカン砲(V)からレーザー(L)、ファイヤー(F)、エナジーショット(E)、の4種類に武器を変更するアイテムがあり、また副砲としてミサイルやオプションを装備する事も可能となっている[2]。その他、オプションを消費する事で画面内の敵を一掃できる特殊弾も存在する[2]。 4種類の武器の中で装備している武器と同じアイテムを取るごとに、各3段階までパワーアップするが、他の種類のアイテムを取った時は、攻撃方法が変わるだけでパワーアップはしない。また、自機は敵などに当たると武器のランクが下がり、パワーアップがされていない状態の時に当たると自機は破壊される。 ゲーム中の操作でドライアードの移動速度をLOW、MIDIUM、HIGHの3段階に変更が可能。 また、当時キャラバン会場で2万本のみ配布された『ファイナルソルジャー スペシャルバージョン』(キャラバンモードのみ収録)が存在する。 ストーリー23世紀初頭、平和であった地球に最大の危機が訪れた。大西洋上200マイルに突如時空の歪みが生じ、おびただしい数の未来兵器が出現した。時間と空間を自由自在に操る生体兵器「ガデルエル」率いる兵器群は25世紀の未来超大国が人類の歴史を変えるために過去のあらゆる時代に送り込んだものであった。 23世紀の地球上な各国軍隊は未来からの侵略に必死の抵抗を行ったが、200年の戦闘能力の差の前では為す術がなかった。しかしその一方で各国の科学アカデミーが総動員し、当時の科学力の粋を結集し、一機の戦闘機を作り上げた。史上初の時間航行システムを搭載し、各国の軍事機密である新兵器を装備し尽くしたこの戦闘機は「零式ドライアード」と名付けられ、対未来超大国ガデルエルへの最後の切り札として配備された。 20世紀の地球では既にガデルエルによる大規模な破壊と殺戮が引き起こされていた。23世紀の地球においてもガデルエルの魔の手は地上から宇宙へとのびていった。過去と現在の地球を守るため、ドライアードは未知なる時間の彼方へと旅立った。 移植版
スタッフ
評価
脚注
外部リンク
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