ビフォア・サンセット
『ビフォア・サンセット』(Before Sunset)は、2004年のアメリカ映画。1995年の『恋人までの距離』(Before Sunrise)の続編にあたり、監督のリチャード・リンクレイターと主演の二人(イーサン・ホークとジュリー・デルピー)は前作と同じ。映画内の設定と同じく、実際に前作の9年後に撮影されている。監督に加えて二人の主演俳優も脚本を手がけており、 第77回アカデミー賞の脚色賞には3人がノミネートされた。 物語は、この二人の会話を中心に展開し、それ以外に物語に係わってくる登場人物は少ない。また、映画内の時間がほぼ現実の時間と同時進行するように作られている。 本作の続編は、2013年の『ビフォア・ミッドナイト』(Before Midnight)。 あらすじウィーンでの出会いから9年後、あの一夜のことを描いた小説『This Time』で作家となったジェシーは、小説のプロモーションでパリの書店を訪れる。小説の結末は曖昧に終わっており、インタビューでは小説が実話であるなら、実際は再会できたのかと尋ねられる。答えをはぐらかすジェシーがふと横を見ると、そこにはセリーヌが立っている。驚くジェシーを見て、セリーヌはほほ笑む。 ジェシーはプロモーションの対応をそそくさと済ませると、店の外で待っているセリーヌのところへ向かう。再会を喜んだ二人は、ジェシーの飛行機が出るまでの間、秋のパリを歩き回ることにする。 9年前に再会を約束した12月16日に、ジェシーはウィーンを再訪したのだが、セリーヌはブダペストに住む祖母が亡くなったために、葬儀で行くことができなかった。その後、セリーヌはニューヨークに留学し、現在はグリーン・クロスの仕事に就いていた。ジェシーは結婚して男児の父となったが、妻との関係はうまくいっていない。セリーヌのほうも、交際して別れた男たちが次々と自分以外の女性と結婚したことに傷ついていた。会話を重ねるごとに、二人は9年前の出会い以来、互いを忘れられずにいたことを知る。 カフェに立ち寄り、観光客向けの遊覧船に乗って過去や近況、それぞれのパートナーのことを語り合ううちに、飛行機の出発時間は近づき、ジェシーはセリーヌを送迎車で家まで送ると言う。セリーヌのアパートの前で二人は抱き合う。少しでも長く一緒にいたいジェシーは、部屋でセリーヌが作った歌を聴かせてほしいとせがむ。セリーヌはギターを弾きながら、ジェシーへの想いから作ったワルツを歌う。 もう一曲とせがむジェシーをセリーヌは拒み、カモミール・ティーを淹れる。お茶を待つ間、ジェシーはプレイヤーでニーナ・シモンのCDをかける。セリーヌは『ジャスト・イン・タイム』に合わせて踊りながら、シモンの口調を真似て「飛行機に乗り遅れるわよ」と言う。ジェシーは「知ってるよ」と答える。 キャスト
劇中歌オープニングで流れる「An Ocean Apart」、セリーヌの部屋で歌われる「A Waltz For A Night」と、エンドロールで流れる「Je T'aime Tant」は、演じるジュリー・デルピーが作ったもの[3]。 部屋でかけるCDはニーナ・シモンの「Just In Time」。 プロダクション・ノート
参照
外部リンク
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