ビビアーノ・フェルナンデス
ビビアーノ・フェルナンデス(Bibiano Fernandes、1980年3月30日 - )は、ブラジルの男性柔術家、元総合格闘家。アマゾナス州マナウス出身。ファイトチーム・ビビアーノ所属。ブラジリアン柔術黒帯。元ONE世界バンタム級王者。元DREAMバンタム級王者。元DREAMフェザー級王者。ONE殿堂入り。 極めの速さから「ザ・フラッシュ」の異名を持つ。スピーディーな動きで相手を翻弄し、一瞬の隙を突いて関節技を極める[1]。 来歴13歳からブラジリアン柔術を始めて、世界柔術選手権、ブラジル選手権での優勝など数々の柔術大会で実績を残す。 2003年11月1日、日本で開催されたプロ柔術「DESAFIO」でアギナルド・タバ・マサオと対戦し、開始24秒三角絞めで一本勝ち[2]。 2004年7月29日、ブラジル・サンパウロで開催されたプロ柔術「DESAFIO 2」で渡辺孝と対戦し、6-4のポイント勝ち[3]。 2004年10月23日、Jungle Fight 3で総合格闘技デビュー。ルイス・フィゴラにチョークスリーパーで一本勝ち。 2005年4月、プロ柔術 Gi-06で行われたGiペナ級ワールドカップトーナメントに出場。準決勝で小室宏二、決勝で植松直哉に勝利し、優勝を果たした。 2005年10月19日、カリフォルニア州で行われたヒクソン・グレイシー主催のブドーチャレンジ60kg未満級に参戦。1回戦でエドワード・サンチェスに三角絞めで一本勝ちし、決勝でも勝村周一朗に三角絞めで一本勝ちし、優勝。 2006年10月28日、KOTC世界バンタム級(-66kg)タイトルマッチでユライア・フェイバーと対戦。バックマウントを奪うなど有利に試合を進めたが、フェイバーの肘打ちで額をカットし、ドクターストップでTKO負けを喫し王座獲得に失敗した。 2007年9月17日、初参戦となったHERO'Sで山本"KID"徳郁と対戦し、腕ひしぎ十字固めを極めかけるなどしたが、判定負け。 DREAM2009年3月8日、DREAM初参戦となったDREAM.7のフェザー級(-63kg)グランプリ1回戦で大塚隆史と対戦し、判定勝ちを収めた。 2009年5月26日、DREAM.9のフェザー級グランプリ2回戦で今成正和と対戦し、判定勝ちを収めた。 2009年10月6日、DREAM.11のフェザー級グランプリ準決勝でジョー・ウォーレンと対戦し、開始42秒腕ひしぎ十字固めで一本勝ち。続く決勝では高谷裕之に判定勝ちを収め優勝を果たし、初代DREAMフェザー級王座に認定された。 2010年3月22日、DREAM.13のフェザー級タイトルマッチでヨアキム・ハンセンと対戦。主に打撃の攻防となり、一進一退だったが2-1の判定勝ちを収め王座の初防衛に成功した。 2010年12月31日、Dynamite!! 〜勇気のチカラ2010〜で行なわれたDREAMフェザー級王座の2度目の防衛戦で高谷裕之の挑戦を受け、0-3の判定負けで王座から陥落した[4]。連勝が7で止まった。 2011年9月24日、DREAM.17のバンタム級世界トーナメント1回戦でDEEPバンタム級王者の大塚隆史と対戦し、チョークスリーパーで一本勝ちを収めた。 2011年12月31日、元気ですか!! 大晦日!! 2011のDREAMバンタム級世界トーナメント準決勝でホドルフォ・マルケス・ディニスに3-0の判定勝ち。決勝ではアントニオ・バヌエロスをパウンドでTKO勝ちを収め優勝を果たし、2階級制覇となる初代DREAMバンタム級王座に認定された。 ONE ChampionshipUFCより、地元カナダで開催されるUFC 149でローラン・デロームと対戦予定と発表があったが、後日ビビアーノ本人が自身のFacebookでこれを否定。その後ズッファ社長のダナ・ホワイトもビビアーノと契約を交わしていない事を認める発言をした。その後、東南アジアを中心に活躍するONE FCと契約を交わした事が発表された[5]。 2012年8月31日、ONE FC初参戦となったONE FC 5でグスタヴォ・ファルシローリと対戦し、判定勝ち。 2012年12月31日、DREAM.18 & GLORY 4に出場し63kg契約で前田吉朗と対戦。流れるような寝技の展開の中で三角絞めを極め、一本勝ち。 ONE世界王座獲得2013年5月31日、ONE FC 9: Rise to PowerのONE世界バンタム級暫定王座決定戦で岡嵜康悦と対戦し、判定勝ちを収め王座獲得に成功した。 2013年10月18日、ONE FC 11: Total DominationのONE世界バンタム級王座統一戦で正規王者キム・スーチョルと対戦し、判定勝ちを収め王座統一に成功した。 2014年5月2日、ONE FC 15: Rise of HeroesのONE世界バンタム級タイトルマッチで挑戦者の上田将勝と対戦し、3-0の判定勝ちを収め王座の初防衛に成功した。 2014年12月5日、ONE FC 23: Warrior's WayのONE世界バンタム級タイトルマッチで挑戦者のキム・デファンと対戦し、リアネイキドチョークで一本勝ちを収め2度目の王座防衛に成功した。 2015年7月18日、ONE Championship 29: Kingdom of WarriorsのONE世界バンタム級タイトルマッチでCWFCバンタム級王者のトニ・タウルと対戦し、パンチでKO勝ちを収め3度目の王座防衛に成功した。 2016年1月23日、ONE Championship 37: Dynasty of ChampionsのONE世界バンタム級タイトルマッチで挑戦者のケビン・ベリンゴンと対戦し、キムラロックで一本勝ちを収め4度目の王座防衛に成功した。 2016年12月2日、ONE Championship 50: Age of DominationのONE世界バンタム級タイトルマッチで挑戦者のリース・マクラーレンと対戦し、2−1の判定勝ちを収め5度目の王座防衛に成功した。 2017年8月5日、ONE Championship 57: Kings & ConquerorsのONE世界バンタム級タイトルマッチで挑戦者のアンドリュー・レオーネと対戦し、リアネイキドチョークで一本勝ちを収め6度目の王座防衛に成功した。 2018年3月24日、ONE Championship: Iron WillのONE世界バンタム級タイトルマッチで挑戦者のマーティン・ニューイェンと対戦し、2−1の判定勝ちを収め7度目の王座防衛に成功した。 2018年11月9日、ONE Championship: Heart of the LionのONE世界バンタム級タイトルマッチで挑戦者のケビン・ベリンゴンと対戦し、1-2の判定負けを喫し王座陥落した。8年ぶりの敗戦となった。 2019年3月31日、ONE Championship: A New EraのONE世界バンタム級タイトルマッチで王者のケビン・ベリンゴンに挑戦し、反則の後頭部への肘打ちを受けてダメージで試合を続行することができなくなり、反則勝ちを収め王座の獲得に成功した。 2019年10月13日、ONE Championship: Century Part 2のONE世界バンタム級タイトルマッチで挑戦者のケビン・ベリンゴンと対戦し、リアネイキドチョークで一本勝ちを収め王座の初防衛に成功した。 世界王座陥落2022年3月11日、ONE Championship: Lights OutのONE世界バンタム級タイトルマッチでバンタム級ランキング1位の挑戦者ジョン・リネカーと対戦し、左フックで2RKO負け。王座から陥落した。 2022年11月19日、ONE on Prime Video 4にてマーク・ステファン・ロマンと対戦し、判定負け。 現役引退2025年2月13日、フェルナンデスは居住地カナダの放送局CBCのインスタグラムで同日に投稿された動画でONE 171: Qatarでのケビン・ベリンゴン戦を最後に現役を引退することを発表した。引退についてフェルナンデスは「僕は5度、柔術世界選手権を制した。いま自分のジム(Flash Academy Martial Arts)を持ち、多くの生徒たちがいる。そして毎年、生徒たちの面倒を見ている。僕は旅に出ることが多いし、新しいチャンピオンのために柔術やMMAの知識を蓄える時期だと思うんだ」「今、多くの人が僕のことを“ファイター”と呼んでいるけど、MMAだけが生き方というわけではない。次の世代のためにどうやって情報を吸収し、知識を伝えるか、それを理解することが大切だ。多くの場合、人は簡単に諦めてしまう。僕はいつも、“決して諦めないで、常に動き続けなさい”と教えている。次に何が起こるか分からない──MMAがそう僕の人生を変えたんだ。そうやって、次の人たちや次の世代、次の週のために、過去の知識を生かしていくんだ」と語った[6]。 2025年2月20日、ONE 171: Qatarで現役引退試合としてケビン・ベリンゴンと5度目の再戦に臨み、2-1の判定勝ちを収め有終の美を飾った[7]。 2025年3月23日、ONE 172でフェルナンデスのONE殿堂入りセレモニーが行われ、史上2人目のONE殿堂入りを果たした。 人物・エピソード戦績総合格闘技
柔術
獲得タイトル
脚注
関連項目外部リンク
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