パイルバンカー
パイルバンカー(Pile Bunker)は、テレビアニメ『装甲騎兵ボトムズ』およびその派生作品に登場する架空の武器。巨大な金属製の槍(あるいは杭)を火薬や電磁力などにより高速射出し、敵の装甲を撃ち抜く近接戦闘装備である。 『ボトムズ』に限らず、さまざまな作品でパイルバンカーの名称、ないしそれと同様の機構を持つ武器や技が登場している。 『装甲騎兵ボトムズ』においてのパイルバンカー初出は『装甲騎兵ボトムズ』のクメン編に登場した、アーマードトルーパー(AT)「ベルゼルガ」の装備である。この時点では脇役機体の武器の1つに過ぎず、設定資料でも「杭」としか表記されていなかった。劇中でも目立った描写はなかったが、同作の外伝である『青の騎士ベルゼルガ物語』や『機甲猟兵メロウリンク』で主人公が扱う必殺兵器として登場し、各種設定や使用時の様子が詳細に描写された。 考案したのは『ボトムズ』の高橋良輔監督であり、インタビューなどでは「杭打ち機[1]などの土木作業機械を基に考案した」と発言している。なお、ATの一部は、高速転回時に地面に打ち込む「ターンピック」を踵に持ち、これはパイルバンカーの脚部版とみなすことができる。こちらの使われ方は、クレーンなどを地面に固定するアンカー機構に近い。『ベルゼルガ』への登場以前に発表されていた設定資料では、このターンピックがパイルバンカーという名称となっていた。 主要登場作品ロボット兵器用
人間用
現実におけるパイルバンカー実在する類似の装置としては、杭打ち機のほか、油圧ショベルのアームに取り付けて建物の解体に用いるブレーカー(油圧ブレーカー)がある。油圧で大型の鏨を壁面や床面に断続的に打ち付け、振動で岩石やコンクリートを破砕する。 その他、軍需製品メーカーのレイセオン社は救難用の破壊機材として、CIRT(Controlled Impact Rescue Tool)という単発威力重視の火薬式杭打ち機を製造した[2]。 武器ではないが大型獣を一撃で即死させる威力を持ったと殺銃(en:Captive_bolt_pistol)という屠殺用の杭を打ち出す道具がある。 他作品のパイルバンカーいずれの兵器も純粋な質量弾(先端形状によって鋭利な杭、あるいは平坦な槌状)を高速で至近距離からぶつけ、敵機に衝撃を与えて装甲を貫通し、内部に損傷を与える運動エネルギー特化兵器である。近接用打撃武器に分類されることが多い。 一般に設定される能力は「一撃必殺」であり、防御無視の貫徹力に、最短の射程と最強の威力が同居する兵器とされている。 ロボット兵器用(他作品)
人間用(他作品)
その他
脚注
関連項目
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