バカ歩き省
『バカ歩き省』(バカあるきしょう、英: The Ministry of Silly Walks)は、コメディ番組『空飛ぶモンティ・パイソン』の第2シリーズ第1話の中で放送された有名なスケッチである。のちに、『モンティ・パイソン・ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル』や『復活ライブ!』においても演じられた。 スケッチの内容前のスケッチの舞台だった店に、スーツに山高帽という紳士風のいでたちで、体をくねらせながら歩く男(ジョン・クリーズ)がやってきてタイムズを買っていく。その後その男は見るからにバカな歩き方をしながら官庁街であるホワイトホールを歩いていき、"Ministry of Silly Walks"(バカ歩き省)と書かれた看板の前を通り過ぎる。この男は「バカな歩き方を考える」役所、「バカ歩き省」の公務員だったのだ。 その後、彼が建物に入り、バカ歩きをしている職員とすれ違いながら執務室へ行くと、気の弱そうな中年男性アーサー・ピューティー(マイケル・ペイリン)が中にいた。ピューティーは自分のバカ歩きに助成金を申請するが、彼のバカ歩きは左足がひきつったように上がるだけで、あまりバカではない。見かねた彼はバカ歩きをしながらピューティーに慇懃に省の予算の厳しさを語り(「予算が国防費を下回った……」等)、「英仏バカ歩き研究協会」への入会を勧めてビデオを見せる。 また、途中で秘書(『ハリウッド・ボウル』ではキャロル・クリーヴランドが演じた)がバカ歩きでコーヒーを運んでくるが、お盆の上でカップがひっくり返って全部こぼれてしまう、というギャグがある。秘書は配膳せずにひっくり返ったコーヒーセットごとお盆を持ってバカ歩きで退場する。 誕生秘話このスケッチはもともと「怒りの省(Ministry of Anger)」というタイトルであったが、あるとき坂の上にあったグレアム・チャップマンの家で台本を書いていた際、坂の下から重力に負けじと妙な歩き方で上がってくる男を見て、この「バカ歩き」のアイデアを思い付いたという。 その他
参考文献
脚注注釈出典
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