ノートルダム・ド・パリ (ミュージカル)
『ノートルダム・ド・パリ』(フランス語:Notre-Dame de Paris)は、ヴィクトル・ユゴーの小説『ノートルダム・ド・パリ』を基にしたフランス発のミュージカル。 台本・作詞は、セリーヌ・ディオンもCD『フランス物語〜セリーヌ・ディオン、プラモンドンを歌う』を出すほどカナダでは著名なリュック・プラモンドンが担当。 作曲は、1987年パトリス・ルコントの映画『タンデム』の主題歌「Il mio rifugio」として大ヒットを記録した歌手リッカルド・コチャンテ(フランスではRichard リシャール名義、サイゴン生まれで父は伊人、母は仏人)。 1998年9月16日、パレ・デ・コングレ・ド・パリにて初演。 作品概要
15世紀、パリのノートルダム大聖堂を舞台に、ジプシー娘のエスメラルダ、醜い鐘つき男のカジモド、司祭のフロロを中心とした物語 [1]。 ミュージカル不毛の地とも言われた[誰?]フランスで大ヒットを収め、ミュージック アワード 1999等で、数々の音楽賞を受賞した。 その勢いはフランスのみに留まらず、1998年のパリ初演以来、ベルギー、スイス、ケベックなどフランス語圏諸国を始め、アメリカ、イギリス、イタリア、スペイン、ロシア、韓国等、世界15カ国で上演され[1]、現地の言語で翻訳されたバージョンが上演された[要出典]。 中国、韓国、台湾、シンガポールではフランス語版が上演され、韓国を中心とするアジア諸国でのフランス語ミュージカル・ブームの火付け役ともなった[要出典]。 あらすじ1482年、吟遊詩人のグランゴワールは彼が体験した物語を語りだす。 クロパンを頭とするジプシーたちはパリに到着し、しばしそこに住みつこうと考える。しかし、それはノートルダム大聖堂の司教フロロの好むものではなかった。教会の勢力を盾にしたフロロは若き近衛兵隊長のフェビュスを説得し、彼らを追い出させようとする。しかし、この浮浪者たちの中の若い娘エスメラルダにフェビュスが恋をすることはフロロにとって予想外だった。エスメラルダは美しく、クロパンに庇護されており、「奇跡の庭」の女王的存在。純粋な彼女はこの若き騎士に魅了されるが、その後他の2人の男からも思いを寄せられることになり、複雑な三角関係となる。
曲目リスト2001年モガドール劇場 Théâtre Mogador 公演版CDの曲順。曲名は「フランス語原題/日本語訳」の順で表記。 第一幕
第二幕
ロンドン公演以降、第二幕の8曲目から11曲目までの曲順が変更された。以下が変更前の曲順(1998年全曲版CD、ライブ版DVDに収録されたもの)。この変更により、歌詞は変わらないもののこの部分のストーリーの流れが変わったといえる。 「Phœbus」→「Être prêtre et aimer une femme」→「La monture」→「Je reviens vers toi」 配役フランス初演オリジナル・キャスト 1998年パレ・デ・コングレ・ド・パリにて (各役2人目はセカンド・キャスト)
フランス国内巡演 1999年-2001年
アメリカ北米ツアー公演 1999年-2000年
カナダ・ケベック公演 2000年
ロンドン公演 オリジナル・キャスト 2000年
ロンドン版CDにはセリーヌ・ディオンも参加。 ロンドン公演 2000年-2001年ロンドンのドミニオン劇場にて
フランス公演 2001年 モガドール劇場
2002年中国ツアー公演あり イタリア公演 2002年
ヴェローナで撮影・録音されたイタリア語版CDとDVDが発売されている。 ロシア公演 2002年
スペイン公演 2002年
スペイン語版のスタジオ版CD及び全曲版ライブCDが発売されている。 アジア・ツアー 2005年ソウル、台北にて上演。
カナダ公演 2005年2005年7月6日、モントリオールのサントル・ベル劇場内のブロードウェイ劇場のこけら落としとして上演される。
フランス公演 2005年12月アジア・ツアー後2005年12月2日から31日まで、初演版会場であるパリのパレ・デ・コングレ劇場にて30回の公演が行われる。
アジア・ツアー 2006年ソウル(2006/1/18-2/26) 台北(2006/3/23-4/5) シンガポール(2006/11/3-20) にて上演。
ソウル・ライブ版CDが販売されている。 コンサート・バージョン 2010年2010年12月、ウクライナ(キエフ)、ロシア(モスクワ、サンクトペテルブルク)にて
オマージュ・コンサート 2011年2011年12月、ウクライナ(キエフ)、フランス(パリ)にて公演
アジア・ツアー 2011-2012(英語版)韓国 中国
ワールド・ツアー 2012-2013(英語版)ロシア、中国、台湾。 2013年2月~4月、東京・大阪・名古屋にて公演。
ワールド・ツアー 2013-2014(英語版)ロシア、シンガポール、ルクセンブルク、トルコ
アジア・ツアー 2014-2015韓国、台湾
アジア・ツアー 2015韓国
備考「ノートルダム・ド・パリ」はフランスにおいてミュージカルを流行させることに一役買った。 「ノートルダム」後、数々の舞台作品がプロモーションを行うことができたのもそのおかげである。 ミュージカルのこの成功は、一つには恋の筋立てを基本としたストーリー展開にあるが、もう一方で、初演の前年から作品の一部をラジオやテレビメディアを通じて流すという手法にある。 このプロモーション方式はイギリス公演においても採用され、舞台で演じることはなかったセリーヌ・ディオンが「Vivre」を歌っている。 シングルCDとして発売されたのは次の3曲:
オリジナル・キャストはフランス人歌手とケベックの歌手で構成されていた。パトリック・フィオリ、ガルー、エレーヌ・セガラ、ジュリー・ゼナッティなど出演者の中には、このミュージカルの成功によりフランスでのソロ活動ができるようになった者もいる。 逸話
外部リンク
脚注
注釈 |
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