ネビュラスレイ
『ネビュラスレイ』(NebulasRay)とは、1994年にナムコ(後のバンダイナムコアミューズメント)からリリースされた業務用縦スクロールシューティングゲームである。3DCGツールでレンダリングされた立体的な陰影を持つキャラクターや、疑似3D演出が特徴。全6ステージ構成。 内容
本作は8方向レバーと2ボタン(ショット、ボンバー)で自機「ファイティング・レイ」を操作する体系を取っており、縦画面仕様で、『雷電』に近いオーソドックスな作りである。敵弾は自機狙いが中心になっており、全体的に弾は速く、当たり判定も小さくない。ミス時はその場復活する。 初期状態の自機は非常に遅い。ミスをすると移動速度は初期状態に戻るため、ミス時に放出されるアイテムを回収することもままならず、復活のしにくいゲームであると言える。 使用している基板はリアルタイム3Dグラフィックスの機能を持たないNB-1である。Macでレンダリングしたアニメパターンをスプライトに落とし込むことで、立体感のあるグラフィックスを実現している。同様の手法は同年に発売された任天堂「スーパードンキーコング(SFC)」、セタ「ツインイーグルII」などでも使われていた。 同時期に発売されたタイトーのレイフォースがシステム、演出、音楽など様々な面で耳目を集めたため、本作はその陰に隠れてしまった。 2020年現在、家庭用ゲーム機などへの移植は行なわれていない。 アイテム一定の場所に現れるアイテムキャリアの役目も果たした敵を破壊することでアイテムが出現し、取得しないでいるとしばらく浮遊したのち画面外に飛び去る。 これにはショットパワーアップ、サブウェポン、スピードアップ、ボンバーの4種類があり、出現するサイクルは決まっている。またショットとサブウェポンについては浮遊しながら一定間隔で色が切り替わる。出現時にどの色であるかはランダムである。 ショット、スピードアップに関してはフルパワー時に取得するとボーナス得点が入る。 ショット、サブウェポン、スピードアップの取得時には無敵時間がある。 ショットパワーアップ現在の自機のショット種類と同じものを取得した場合はショットがパワーアップする。違うものを取得した場合は種類が切り替わるだけで段階は上がらない。自機が全滅した時にはフルパワーアップのアイテムが出現する。
サブウェポンサブウェポンは4種類あり、アイテムを取得すると一定時間有効。時間切れ前には警告音が鳴る。 出現時の色にもよるが、アイテムを泳がせて色が1巡してから取得することで少し後の場面まで有効時間を持っていく事ができる。また、前述のように出現するアイテムの種類は決まったサイクルであるため、アイテムキャリアを逃すことで出現サイクルをずらす事も可能。これによりボス直前にサブウェポンを取得できるように調整するなどの工夫が考えられる。ただしアイテムキャリアを逃すことによりパワーアップやボーナス得点が得られない場合がある。 4種類のうち攻撃型の3つに関しては表示弾数の制限から、離れて撃つと連射が利かず、敵に接近することで強さを発揮する。
その他アイテム
ステージ構成
エクストラステージ最終ボスを破壊できた場合、スタッフロールの後に母艦から再発進して、残機なし・ボンバーなしでエクストラステージ「チャレンジングエリア」に突入する(ショットレベルはそのまま)。背景の星雲の色が変わっている以外、基本的には1面と同じだが、攻撃は激しくなっており敵弾が猛烈に速い。ボスも1面ボスと同じだがやはり弾が猛烈に速い。これを倒す、もしくはミスをするとゲーム終了となる。 最終ボスを倒せなかった場合はエクストラステージなしでゲーム終了となる。 得点について残機ボーナスや残ボムボーナス、得点アイテム、フルパワー時のパワーアップアイテム等のボーナスはあるが、それ以外は特にボーナスフィーチャーはない。そのため、得点を稼ぐには、ボスのパーツを壊してから倒す、ミサイルを撃たせて落とすなどの地道な作業になる。
音楽福澤正洋(ちぁーりー)、石川隆之(イシカバン)による作曲。なお、クレジット音にはこの頃からナムコのアーケードゲームでよく使われるようになったランダム要素がある。サントラに入っているのと同じ音が出るとは限らない。
反響本作はゲームマシン471号のランキング「Game Machine's Best Hit Games 25」のテーブル型TVゲーム機部門にて8位にランクインした[1]。 脚注注釈出典参考文献
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