ドライブ・スルー・アメリカ

『ドライブ・スルー・アメリカ』
柳原幼一郎スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル
時間
レーベル イーストワールド
プロデュース
柳原幼一郎 アルバム 年表
  • ドライブ・スルー・アメリカ
  • (1995年)
『ドライブ・スルー・アメリカ』収録のシングル
  1. みんなおぼえてる/ブルー・アイズ
    リリース: 1995年1月25日
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ドライブ・スルー・アメリカ』(DRIVE THRU AMERICA)は、1995年2月22日に発売された柳原陽一郎のソロとしての1作目のアルバム。

解説

1990年にたまのメンバーとしてデビューした柳原のソロ1作目となるアルバム。しかし、本作の収録曲のうちシングルとしてリリース済みの「みんなおぼえてる」と「ブルー・アイズ」、「アメリカン・ボーイ」以外の楽曲は、洋楽に柳原独自の訳詞をつけたカバー曲で占められており、カバー・アルバムの趣が強い。ちなみに柳原は、当時のたまのファンクラブの会報誌において、洋楽を日本語で歌うというコーナーを担当していた[2]。本作に収録されたカバーのうち、「レインボー・コネクション」は作者であるポール・ウィリアムズに直接聴かせ、高評価を得たというエピソードが残っている[3]。また、「ハレルヤ」はたまのライブのソロコーナーでも演奏されており、「エブリタイム・ウィー・セイ・グッドバイ」は2012年に発売されたオルケスタ・リブレとの共演作『うたのかたち〜UTA NO KA・TA・CHI』でもカバーされた[注釈 1]

後に本作について、「作った時はこれでやっていくんだっていうよりは、カバーということを通した、自分の根っこの再確認作業だった。それとカバーというお題を与えられて、自分が歌い手として訳詞家として、さらに半分プロデュースというか、曲の選択も任されたから、どれだけやれるのかという挑戦したもの。」と語っている[4]。なお、本作を引っ提げたツアーでは、後に発表された「奇跡の人」も披露された。

次作『長いお別れ』より本名の「柳原陽一郎」名義となっており、本作は唯一の「柳原幼一郎」名義でのソロアルバムとなる。

一度廃盤となっていたが、2012年1月25日にEMIミュージック・ジャパンによる「EMI ROCKS "The First"」シリーズの一環として紙ジャケット仕様で再発売された[5][6]。なお、次作『長いお別れ』や『ウタノワ』のようなボーナス・トラックなどの追加収録はなく、同年に発売された2ndシングル『クリスマス・ベル』に収録された2曲はアルバム未収録のままとなった。

収録曲

#タイトル作詞・作曲オリジナル・アーティスト時間
1.ブルー・アイズ(BLUE EYES)柳原幼一郎
2.ロックンロール・レイディオ(DO YOU REMEMBER ROCK 'N' ROLL RADIO?)
ラモーンズ
3.レインボー・コネクション(RAINBOW CONNECTION)
カーミット
4.アラバマ・ソング(ALABAMA SONG)
クルト・ヴァイル[注釈 3]
5.リーズン・トゥ・ビリーブ(REASON TO BELIEVE)
ティム・ハーディン
6.ハレルヤ(HALLELUJAH)
レナード・コーエン
7.ミスター・ソウル(MR. SOUL)
バッファロー・スプリングフィールド
8.オンリー・イエスタデイ(ONLY YESTERDAY)
カーペンターズ
9.ミー・ジャパニーズ・ボーイ英語版(ME JAPANESE BOY)
ボビー・ゴールズボロ
10.みんなおぼえてる(I'LL REMEMBER YOU)柳原幼一郎オリジナル楽曲[注釈 2]
11.「アメリカン・ボーイ」(AMERICAN BOY)柳原幼一郎オリジナル楽曲
12.エブリタイム・ウィー・セイ・グッドバイ(EVERY TIME WE SAY GOODBYE)
コール・ポーター
合計時間:

参加ミュージシャン

脚注

注釈

  1. ^ タイトルは「いつもさよならを」。
  2. ^ a b 1stシングル(ソロ・デビュー・シングル)『みんなおぼえてる/ブルー・アイズ』として既発。
  3. ^ ただし、アレンジはドアーズによるカバーを元にしている。

出典

  1. ^ 柳原幼一郎/ドライヴ・スルー・アメリカ (東芝EMI): 1995|書誌詳細”. 国立国会図書館サーチ. 国立国会図書館. 2018年9月8日閲覧。
  2. ^ 辻敦志(インタビュアー:辻敦志)「柳原陽一郎 インタビューvol.25」『LMusic』、LMusic、2015年2月15日https://lmusic.tokyo/news/feature/interview292018年9月8日閲覧 
  3. ^ 湯浅学『ドライブ・スルー・アメリカ』(ライナーノーツ)柳原幼一郎、イーストワールド、2012年。 
  4. ^ 柳原陽一郎 インタビュー』(インタビュアー:角野恵津子)、角野恵津子。オリジナルの2000年1月22日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20000122020805/http://www.bekkoame.ne.jp/i/gc4272/kadono138.htm2019年3月12日閲覧 
  5. ^ EMI邦楽ロックのファースト・アルバム・リイシュー第3弾!アメリカ・デビューを飾ったイースト、浅川マキ、ちわきまゆみ、5X、花田裕之他全20タイトル』(プレスリリース)ユニバーサルミュージック合同会社、2012年1月24日https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000455.000000664.html2019年6月8日閲覧 
  6. ^ ロック1st再発シリーズでウルフルズ、アート、100sら25枚”. 音楽ナタリー. 株式会社ナターシャ (2012年1月23日). 2019年6月12日閲覧。