トラビス・パジェット
トラビス・パジェット(Travis Padgett、1986年12月13日 ‐ )は、アメリカ合衆国・シェルビー出身で短距離走が専門の陸上競技選手。100mの自己ベストは元全米学生記録の9秒89。2008年北京オリンピック男子4×100mリレーのアメリカ代表。 経歴大学時代クレムゾン大学に進学。 2006年1年生ながらACC選手権男子100mを制し、ACCの屋外最優秀新人賞(ACC Outdoor Freshman of the Year)を受賞。NCAA東部地区選手権男子100mでは10秒00(+1.0)のACCおよび東部地区の学生新記録(当時)を樹立しての優勝を成し遂げた。NCAA選手権(全米学生選手権)男子100mでは4位に入り、表彰台にあと一歩と迫った[1]。 2007年NCAA室内選手権(全米学生室内選手権)男子60mを6秒56の自己ベスト(当時)で制し、クレムゾン大学の歴史の中で13人目となる全米学生チャンピオンに輝いた。ACC選手権男子100mは2連覇を達成し、NCAA選手権は男子100mで3位(男子4×100mリレーは7位)に入る活躍を見せた[1]。 2008年5月10日のOrange & Purple Classic男子100mにおいて、10秒の壁を初めて破る9秒96(+1.2)をマーク[2]。同月のACC選手権男子100mは史上初となる3連覇を達成し、NCAA東部地区選手権男子100mでは2年ぶりにチャンピオンに輝いた[3]。6月のNCAA選手権男子100mはリチャード・トンプソンに0秒04及ばず、惜しくも優勝を逃した[4]。 6月の全米オリンピックトライアル男子100m2次予選において、アト・ボルドンが持つ全米学生記録(9秒90)を12年ぶりに更新する9秒89(+1.6)をマーク[5]。決勝ではタイソン・ゲイ(9秒68)、ウォルター・ディックス(9秒80)、ダービス・パットン(9秒84)に次ぐ9秒85(+4.1)の4位に終わり、北京オリンピック男子100mのアメリカ代表の座を0秒01差で逃すも[6]、男子4×100mリレーのアメリカ代表には選出された[7]。迎えた8月の大会では予選で2走(1走ロドニー・マーティン、3走ダービス・パットン、4走タイソン・ゲイ)を務めたが、アメリカは3走と4走の間でバトンが渡らず途中棄権に終わった[8][9]。 大学最終シーズンを残してアディダスと契約し、プロに転向した。大学での3年間でNCAAオールアメリカン (All-America) には6回選出された[10]。 プロ転向以降2009年6月の全米選手権男子100m予選を9秒93(+4.3)、準決勝を9秒96(+3.2)で通過し、2大会連続で決勝に進出した。迎えた決勝ではマイク・ロジャース(9秒91)、ダービス・パットン(9秒92)、モンザバス・エドワーズ(10秒00)に次ぐ10秒02(+3.1)の4位に終わり、ベルリン世界選手権男子100mのアメリカ代表の座を0秒02差で逃した[11]。男子4×100mリレーのアメリカ代表には選出されたものの[12]、大会で出番は回ってこなかった。 2010年6月の全米選手権男子100mで3大会連続の決勝に進出するも、フライングを犯し失格に終わった[13]。 2011年6月の全米選手権男子100mで4大会連続の決勝に進出するも、決勝は棄権した[14]。しかし、大邱世界選手権男子4×100mリレーのアメリカ代表に選出されると、9月の大会では予選で4走(1走トレル・キモンズ、2走ジャスティン・ガトリン、3走モーリス・ミッチェル)を務め、今季世界最高記録の37秒79で決勝進出に貢献した[15]。パジェットは予選だけの出場に終わり、決勝のアメリカは3走と4走の間でバトンが渡らず途中棄権に終わった[16][17]。 自己ベスト記録欄の( )内の数字は風速(m/s)で、+は追い風を意味する。
主要大会成績備考欄の記録は当時のもの
脚注注釈
出典
外部リンク
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