シェルビー(英: Shelby)は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州の都市。クリーブランド郡の郡庁所在地である。人口は2万1918人(2020年)。シャーロット広域都市圏の西の端にある[4]。
歴史
シェルビー市は。軍人であり、ケンタッキー州知事を2期務めたアイザック・シェルビーにちなんで名付けられた[5]。
シェルビー市内のアメリカ合衆国国家歴史登録財としては、銀行家の家、クリーブランド郡庁舎、イーストマリオン・ベルベディア公園歴史地区、ジェイムズ・ヘイワード・ハル邸、フリーメイソン寺院建築、ビクター・マクブレイアー博士邸、ジョージ・スパーリング邸と離れ家、ジョセフ・サトル邸、ウェブリー(邸宅)、ウェストウォーレン通り歴史地区がある[6]。
2015年6月、サウスカロライナ州チャールストンで起きた教会銃乱射事件で、容疑者のダイラン・ルーフが逮捕された場所として、シェルビーは国際的な注目を集めた。
地理
シェルビーはクリーブランド郡の南中部に位置しており、座標は北緯35度17分18秒 西経81度32分16秒 / 北緯35.28833度 西経81.53778度 / 35.28833; -81.53778 (35.288272, -81.537787)である[7]。アメリカ国道74号線は4車線の高規格道路であり、市内中心部の南を抜け、東は34kmでガストニアに、西は43kmでラザフォードトンに通じている。
アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、市域全面積は21.1平方マイル (54.7 km2)であり、このうち陸地21.1平方マイル (54.6 km2)、水域は0.04平方マイル (0.1 km2)で水域率は0.17%である[8]。。
人口動態
人口推移
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年 |
人口 |
|
%±
|
1880 | 990 | | — |
1890 | 1,394 | | 40.8% |
1900 | 1,874 | | 34.4% |
1910 | 3,127 | | 66.9% |
1920 | 3,609 | | 15.4% |
1930 | 10,789 | | 198.9% |
1940 | 14,037 | | 30.1% |
1950 | 15,508 | | 10.5% |
1960 | 17,698 | | 14.1% |
1970 | 16,328 | | −7.7% |
1980 | 15,310 | | −6.2% |
1990 | 14,669 | | −4.2% |
2000 | 19,477 | | 32.8% |
2010 | 20,323 | | 4.3% |
2020 | 21,918 | | 7.8% |
U.S. Decennial Census[9] |
以下は2000年の国勢調査による人口統計データである[2]。
基礎データ
- 人口: 19,477 人
- 世帯数: 7,927 世帯
- 家族数: 5,144 家族
- 人口密度: 414.6人/km2(1,073.8 人/mi2)
- 住居数: 8,853 軒
- 住居密度: 188.4軒/km2(488.1 軒/mi2)
人種別人口構成
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年齢別人口構成
- 18歳未満: 25.0%
- 18-24歳: 7.6%
- 25-44歳: 25.8%
- 45-64歳: 21.8%
- 65歳以上: 19.7%
- 年齢の中央値: 39歳
- 性比(女性100人あたり男性の人口)
世帯と家族(対世帯数)
- 18歳未満の子供がいる: 27.7%
- 結婚・同居している夫婦: 41.3%
- 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 20.0%
- 非家族世帯: 35.1%
- 単身世帯: 31.6%
- 65歳以上の老人1人暮らし: 15.1%
- 平均構成人数
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収入
収入と家計
- 収入の中央値
- 世帯: 29,345米ドル
- 家族: 38,603米ドル
- 性別
- 男性: 30,038米ドル
- 女性: 21,362米ドル
- 人口1人あたり収入: 18,708米ドル
- 貧困線以下
- 対人口: 17.8%
- 対家族数: 14.3%
- 18歳未満: 26.7%
- 65歳以上: 13.7%
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年中行事
- クリーブランド郡祭[10] - 1924年から続いているこの祭は、ノースカロライナ州でも最大の農業祭となり、毎年の伝統ある活動となった。毎年165,000人以上の観衆が訪れている。この催事広場ではこの郡祭以外にも、年間を通じて様々な行事が開催されている。
- リバーマッシュ・エクスポ - 1987年から特徴ある美味を祝う祭になった。その1987年に、クリーブランド郡郡政委員会とシェルビー市政委員会が「リバーマッシュは最も美味しく、元も経済的で最も融通が利く肉である」という決議を通した。
- アライブ・アフターファイブ・屋外コンサート - コート広場で行われる音楽ライブ、アップタウン・シェルビー協会とそのコミュニティ協力者が開催する。食事と飲料の屋台が出され、アップタウンのレストランが遅い時間に開店して夕食を提供する
- アメリカン・リージョン・ワールドシリーズ - 2011年から2019年、シェルビーはアメリカン・リージョン・ワールドシリーズを開催することになっており、恒久的な開催地になることを目指している。アメリカン・リージョンの全国事務所はあらゆる問題を排除し、シェルビーとの5年間契約をさらに2期伸ばすことに合意しており、キーター・スタジアムとシェルビー高校を2029年までの会場とすることになった[11]。この行事の主催を続けるために、シェルビー高校のホイト・S・キーター・スタジアムは大掛かりな改修をおこない、観客席を5,500席まで拡大する工事を行っている。
- フットヒルのメリーゴーラウンド祭 - 毎年4月の最終週末にシェルビー市立公園で開催されている。1998年から始まり、遊園地の乗り物、ライブ演奏、花火がある[12]
- シェルビー・ハムフェスト - シェルビー・ラジオクラブが後援している。毎年、クリーブランド郡催事広場で開催されている[13]。
呼び物
シェルビー・アップタウンのドン・ギブソン劇場は、シェルビー生まれのカントリー・ミュージシャン、ドン・ギブソンにちなんで名付けられた。元の映画館を使っており、ライブ音楽の演奏会場に転換された[14]。
シェルビー市公園とレクリエーション部は60年以上にわたって市民に娯楽を提供してきた。市立公園は150エーカー (0.6 km2) の広さがあり、美しく整備された野球場、遊技場、ピクニック場、水遊び場、9ホールのゴルフコース、舗装された歩道、蹄鉄投げ場、庭園がある。1,500席の観客席とステージのある体育館を備えたコミュニティセンターもある。さらに、歴史あるハーチェル・スピルマン回転木馬、ギフトショップ、改修された周回式小型列車もある。毎年80万人以上が訪れている[15]。
アール・スクラッグス・センター、アメリカ南部の音楽と物語を提供する博物館、2014年1月11日にオープン。ハイテクのこの博物館では、バンジョーの革新家で伝説的な存在であるアール・スクラッグスを顕彰している。
大衆文化の中で
ティモシー・タイソンの著作『Blood Done Sign My Name』の映画版はシェルビーで撮影された[16]。またスーザン・コリンズの著作『ハンガー・ゲーム』の映画版『ハンガー・ゲーム (映画)』の収穫シーンもシェルビーで撮影された[17]。
ケーブルテレビHBOのコメディショー、『Eastbound & Down』の架空の都市シェルビーが舞台である。ウィルミントンで撮影され、実際の市には地理も文化もほとんど似ていない。俳優で作家のダニー・マクブライドは市の大きさ、姿勢、名称からヒントを得てこの場所を選んだ[18]。
ABCファミリーのテレビ番組『Make It or Break It』の第10話では、シェルビーがローレン・タナーの母の居る場所として言及される。
トラベル・チャンネルで放送された料理番組『Bizarre Foods with Andrew Zimmern』の第41話では、ホストがシェルビーで毎年開催されているリバーマッシュ・エクスポに行く[19]。
2007年11月11日、オキシジョン・ネットワークの『Captured』は、1966年にシェルビーで起きたブレンダ・スー・ブラウン殺人事件のミステリーを追った[20]。
著名な出身者
脚注
- ^ “Quickfacts.census.gov”. 27 Dec 2023閲覧。
- ^ a b “American FactFinder”. United States Census Bureau. 2008年1月31日閲覧。
- ^ “US Board on Geographic Names”. United States Geological Survey (2007年10月25日). 2008年1月31日閲覧。
- ^ “Find a County”. National Association of Counties. 2011年6月7日閲覧。
- ^ “History of Shelby”. National Park Service. 2009年1月3日閲覧。
- ^ National Park Service (9 July 2010). "National Register Information System". National Register of Historic Places. National Park Service.
- ^ “US Gazetteer files: 2010, 2000, and 1990”. United States Census Bureau (2011年2月12日). 2011年4月23日閲覧。
- ^ “Geographic Identifiers: 2010 Demographic Profile Data (G001): Shelby city, North Carolina”. U.S. Census Bureau, American Factfinder. December 31, 2014閲覧。
- ^ “Census of Population and Housing”. Census.gov. June 4, 2015閲覧。
- ^ Cleveland County Fair
- ^ “American Legion World Series”. The American Legion World Series. 12 August 2015閲覧。
- ^ “Parks and Recreation: Festival Information”. City of Shelby, NC. 2 April 2012閲覧。
- ^ url=http://www.shelbyhamfest.org
- ^ http://www.dongibsontheater.com/
- ^ http://www.cityofshelby.com/govt/dept_parks_rec/index.php
- ^ “Tyson's 'Blood' to be filmed in N.C.”. Raleigh News & Observer. (February 13, 2008)
- ^ Buckworth, Kathy (14 March 2012). “The Hunger Games Take Over North Carolina”. Huffington Post. https://www.huffpost.com/entry/hungry-for-hunger-games-e_b_1337411 28 July 2012閲覧。
- ^ Cawthon, Graham (February 28, 2009). “How HBO's "Eastbound & Down" came to Shelby”. The Star. 14 July 2009閲覧。
- ^ Allen, David (May 7, 2009). “Livermush (and Shelby) featured on Travel Channel”. The Shelby Star. http://www.shelbystar.com/news/livermush-38933-channel-cleveland.html 3 January 2010閲覧。
- ^ . http://www.shelbystar.com/news/cases-28870-years-case.html
- ^ エディ・ドッドソンGQジャパン、2015
外部リンク