デジボク地球防衛軍
『ま〜るい地球が四角くなった!? デジボク地球防衛軍 EARTH DEFENSE FORCE: WORLD BROTHERS』(まーるいちきゅうがしかくくなった!? デジボクちきゅうぼうえいぐん アースディフェンスフォース ワールドブラザーズ)は、ユークスが開発しディースリー・パブリッシャーより発売されたゲームソフト。略称は「デジボクEDF」「EDFWB」など。 2020年12月24日にNintendo SwitchおよびPlayStation 4で発売され、2021年5月27日にSteamにて配信が開始された。 ディースリー・パブリッシャーの3Dアクションシューティングゲーム「地球防衛軍シリーズ」のスピンオフ作品として制作された。タイトルの「デジボク」とはデジタルとボクセルをかけ合わせた造語で、作中の世界に登場する物体は立方体で構成されている。 本作は「地球防衛軍シリーズ」のオールスター作品という側面を持っており、シリーズのナンバリングタイトルや外伝作品から数多くの兵科や敵が登場する。また、本作独自のご当地隊員(ブラザー&シスター)が存在し、世界各国の文化や風土をモチーフにしたキャラクターたちが味方として活躍する[1]。オールスター作品であるため、シリーズ内のミームネタやD3Pタイトルの出張ネタなども取り入れられている。 2024年5月23日に本作の続編となる『四角い地球に再びシカク現る!? デジボク地球防衛軍2 EARTH DEFENSE FORCE: WORLD BROTHERS』が発売[2]。 ゲーム内容プレイヤーは小隊を指揮するコマンダーと言う立ち位置の元、操作するキャラクターを最大4人選び、彼らの武器や能力を補正するアクセサリーを選定しミッションへ臨む。 ミッションの間、選んだ4人のキャラ全員が同時に戦闘するが、プレイヤーはその内の1人のキャラを任意に切り替えて操作することができる。操作キャラ切り替えの際は、それぞれのキャラクターの現在位置ごと入れ替えるように交換するため、飛行できるキャラで高所をとってから別のキャラにチェンジすることで、飛行できないキャラでも高所への移動が可能となる。操作していない他のキャラは、プレイヤーの操作キャラと共に敵を攻撃する形となり、武器のリロードも自動で行われる。基本的には弾切れを起こしたらキャラを変えつつ戦うと有利となる。HPがなくなったキャラクターは操作不能となるが、他の操作可能なキャラクターからHP分け当たえられることで復帰可能。全ての操作キャラのHPが尽きるとミッション失敗となる。 本作では地球防衛軍シリーズと違い、敵を倒しても武器やアーマーはドロップしない(体力回復(個人、小隊全体)、スペシャル増加の3種がドロップ)。代わりに、マップには倒れているブラザーたちが点在しており、彼らを救出することで新たなキャラとして操作可能となる。また、重複したキャラの場合、そのキャラの持っている武器を獲得したり、能力値が上昇する。アーマーはミッションクリア毎時に、操作キャラを対象に一定分上昇する。 操作キャラクターであるブラザーたちには個性が存在し、それぞれパラメーターや初期装備、ブラザー固有のアビリティとスペシャルが設定されている。アビリティは攻撃や移動など多様で基本的にいつでも使用可能なのに対して、スペシャルはSPアイテムや敵の撃破で貯まるSPポイントを消費することで使用可能な特殊技である。また、各EDFシリーズの兵科に紐づいたスキル(ダッシュや受け身などのボタン操作で行える特殊アクションや、移動がホバーに変化するなどの常態型の能力)も存在する。 ストーリー全てが四角い世界に存在している四角い地球。地球防衛軍(EDF)は、これまで宇宙からやってきたインベーダーやフォーリナー、プライマー、ラヴェジャー、アグレッサーの脅威から四角い地球を守ってきた。しかし2020年、今度はこれらの侵略者が「ダークレジオン」の元に集い、6隻のマザーシップによる一斉攻撃を受けた地球は文字通り内核が露出する状態までバラバラに砕けてしまう。 陸路が断たれ、各地への支援も行き届かず、人類は窮地に立たされる中、EDFの総司令はコマンダーに部隊をまとめるよう指示を出す。コマンダーは各地で奮闘を続けるレジェンド隊員やご当地ブラザーたちと協力し、バラバラに引き裂かれた地球を元通りにするため活動する。 登場人物
開発ナンバリングの最新作である『地球防衛軍5』の発売から3年が経過しており、『地球防衛軍6』が発売されるまでの間のつなぎとなるスピンアウト作品を用意しようというところから本作の企画がスタートした[3]。 どのような物を作ればユーザーが喜んでもらえるのか考えた際、過去の兵科や敵が登場するファンアイテム的な作品が良いという考えにまとまった[3]。 また、『地球防衛軍』シリーズは、生身の人間が敵の大群や巨大な敵を倒していくことを売りとしていることから、ナンバリングが進むにつれて表現が過激化していき、『地球防衛軍5』ではCERO-D(17歳以上推奨)となっている。このことから、本作ではより若いプレイヤーにも門戸を広げるため、若年層にも人気のあるNintendo Switchがプラットフォームの一つとして選ばれた[3]。 同様の理由から、表現をマイルドにする必要があったことと、子どもたちの間で四角いグラフィックに親和性が持たれているということから、本作ではボクセルを中心とした表現手法が用いられた[3]。 題名本作の正式名称のうち、「ま~るい地球が四角くなった!?」は、コンセプトを示すためにつけられた[3]。 元々、プロデューサーの岡島信幸は長いタイトルを付ける傾向があることに加え、本作は海外のユーザーに『EDF』のゲームであることを示すため、タイトルに「EARTH DEFENSE FORCE: WORLD BROTHERS」と入れた結果、長大なタイトルとなった[3]。 販売形態本作のSwitch版およびPS4版では複数の販売形態で発売された。両プラットフォーム共に、パッケージ版とダウンロード版に分かれる。 両方のプラットフォームでそれぞれスタンダードエディションとデラックスエディションが発売された。スタンダードエディションはソフト単品の通常版で、デラックスエディションはソフト本編に加えて、シーズンパスが付属している。 Switch版ではパッケージ版限定でダブル入隊パックが販売された。ゲームパッケージが2本入っており、1本を別々で買うより安価で購入できる。友達や家族と一緒で遊ぶことを想定している(PS4版はソフト単品でもコントローラーが2つあれば1台の本体で画面分割2人プレイができるため、ダブル入隊パックは販売されていない)。 2021年12月16日から、通常版より安価になったD3P THE BEST版がSwitchとPS4で発売された。BEST版の発売を記念して、早期購入特典であった『EDF3陸戦兵(ストーム1彩色&特別装備Ver.)』が2022年2月28日までの間ダウンロード可能となった。これはBEST版以外の購入者も対象である。[4] 購入特典Switch版とPS4版では多くの購入特典が設定された。主に早期購入特典と予約特典と店舗特典に分かれる。Steam版ではDLCとしてすべて購入可能である。 早期購入特典として『EDF3陸戦兵(ストーム1彩色&特別装備Ver.)』、ダウンロード版の予約特典として『追加キャラ「双葉理保」元祖水色水着Ver.』、デラックスエディションの予約特典および早期購入特典として『追加キャラ「双葉理保」メリクリ!サンタコスチューム』が付属した。 店舗特典として、D3P WEB SHOPで購入した場合『追加キャラ「双葉理保」ご存じホストガールコスチューム』と『追加キャラ「双葉理保」涼しい夏私服』、GEOで購入した場合『EDF5レンジャー(軍曹彩色&特別装備Ver.)』、Amazon.co.jpで購入した場合『EDF5フェンサー(グリムリーパー彩色&特別装備Ver.)』、Joshinで購入した場合『EDF5ウイングダイバー(スプリガン彩色&特別装備Ver.)』、ビックカメラグループで購入した場合『EDF4レンジャー(オメガチーム彩色&特別装備Ver.)』、ヨドバシカメラで購入した場合『EDFIRプロールライダー(KRプロトタイプ&特別装備Ver.)』が付属した。これらのうち双葉理保以外のものは、後に『集めたい派の隊員向け 追加キャラクター別Verセット』として類似品が購入可能となった。 ダウンロードコンテンツSwitch版とPS4版では追加キャラと追加武器からなる小型DLCと、追加ミッションからなる大型DLCをあわせて計10個が配信されている。Steam版では『集めたい派の隊員向け 追加キャラクター別Verセット』を除いたすべてのDLC、および上述の購入特典分が購入可能である。
脚注注釈出典
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