ディパーチャー (ジャーニーのアルバム)
『ディパーチャー』(Departure)は、アメリカのロック・バンド、ジャーニーが1980年に発表した6作目のスタジオ・アルバム。 背景バンド側は前2作を手掛けたロイ・トーマス・ベイカーの音作りに不満を持ち、ケヴィン・エルソンを共同プロデューサーの一人として起用した[3]。エルソンは以後、『フロンティアーズ』(1983年)に至るまでバンドと共同作業を続け、更に再結成後のアルバム『ジェネレーションズ』(2005年)も手掛ける[4]。本作は、バンドがジャム重視の実験的なサウンドからアリーナ・ロック的な方向性へ移行した作品として位置づけられており[3]、スティーヴ・ペリーはアルバム・タイトルについて「ちょっとした音楽的変化が進んでいたから、このアルバム名にした。僕達は自分達のルーツを幾らか残しつつ、幾らか脱却(Departure)したんだよ」と語っている[3]。 本作のレコーディングでは19曲の新曲が用意されたが、完成したアルバムでは絞り込まれた[5]。「いつの日か…」ではスティーヴ・ペリーとグレッグ・ローリー、「感じてほしい…」ではペリーとニール・ショーンがリード・ボーカルを分担している[6]。 反響・評価アメリカのBillboard 200では自身初のトップ10入りを果たし、最高8位を記録[1]。1980年7月にはRIAAによってプラチナ・ディスクに認定され、1994年10月にはトリプル・プラチナの認定を受けている[7]。 本作からは「お気に召すまま」(23位[1])、「ウォーク・ライク・ア・レディ」(全米32位[1])、「グッドモーニング・ガール/僕のそばに…」(全米55位[1])がシングル・ヒットした。 ジョン・フランクはオールミュージックにおいて5点満点中3.5点を付け「バンドの前2作に基づきながらも、アレンジに関してはエッジが加味された」と評している[5]。また、John Swensonは『ローリング・ストーン』誌のレビューにおいて、ジャーニーが過去2作で抱えてきた問題の解決された作品と位置付け「このグループが過去に生み出した良い瞬間は、ニール・ショーンとエインズレー・ダンバーが長尺のジャムに興じた時だったが、現在のジャーニーはバンドとして最良の形で機能している。そして、彼らがこれほどハードにロックしていたことはなかった」と評している[8]。 収録曲
参加ミュージシャン
脚注
|
Portal di Ensiklopedia Dunia