テイレン・ジャリー・ホートン=タッカー(Talen Jalee Horton-Tucker, (); 2000年11月25日 - )は、アメリカ合衆国・イリノイ州シカゴ出身のプロバスケットボール選手。NBAのユタ・ジャズに所属している。ポジションは主にシューティングガード。愛称は名前の頭文字を合わせたTHT。
経歴
生い立ち
2000年11月25日にイリノイ州シカゴに産まれ、シカゴ北部のアップタウン地区で育った。小学校はシカゴの聖マティアス小学校に通い、彼が着用していた背番号5はこの小学校で永久欠番になっている[2]。
ハイスクール
ホートン=タッカーはシカゴのシミオン・キャリア・アカデミー・ハイスクールに進学すると、この高校のバスケットボールチームでプレーし、地域での3連覇に貢献した[3]。ESPNのランキングでは4つ星の評価を受け[4]、イリノイ州立大学やザビエル大学などのオファーを受けつつ、2017年10月26日にアイオワ州立大学に進学することを決めた[5]。
カレッジ
2018年11月20日、ホートン=タッカーはイリノイ州立大学との試合でキャリアハイとなる26得点14リバウンドをマークしてチームの勝利に貢献した[6]。彼は1年生にして、平均27分の出場時間のうちに平均11.8得点4.9リバウンド、2.3アシスト、1.3スティールをマークした。彼は1年目のシーズン終了後、2019年のNBAドラフトにアーリーエントリーを表明した[7]。
ロサンゼルス・レイカーズ
2019-20シーズン
2019年のNBAドラフトにてオーランド・マジックより2巡目全体46位で指名されたが、ドラフト・ナイト・トレードによって、2020年のドラフト2巡目指名権と金銭との引き換えにロサンゼルス・レイカーズに交渉権が渡った[8]。2019年7月13日、レイカーズと正式に契約を交わした[9]。ルーキーイヤーとなった2019-20シーズンは、同じガード陣にダニー・グリーンやエイブリー・ブラッドリーなどがいたこともありほぼ出場できず、Gリーグにも送られていた。新型コロナウイルスによるシーズン中断を経て迎え、バブルによって行われたプレーオフにも参加し、カンファレンス・セミファイナルの第5試合で、ベンチからの出場で10分間に9得点を挙げ、レイカーズがヒューストン・ロケッツを119-96で下してカンファレンス・ファイナルに進出することに貢献した。レイカーズはNBAファイナルに進出し、シリーズ4勝2敗でマイアミ・ヒートを下して、NBAチャンピオンを制覇した。また、ホートン=タッカーはかつて同じレイカーズに所属し新人でチャンピオン制覇を成し遂げたマジック・ジョンソンの20歳と276日を上回る、19歳と321日で歴代2番目の若さでチャンピオン経験者となった[10]。
2020-21シーズン
プレシーズンでは33得点を記録するなど活躍し、2020-21シーズンからはロスターのローテーション入りを果たした[11][12]。2021年1月10日のヒューストン・ロケッツ戦にてベンチ出場からキャリアハイの17得点を記録し、レイカーズは120-102で勝利した[13]。2021年3月15日のゴールデンステート・ウォリアーズ戦では18得点・10アシストで共にキャリアハイを記録した[14]。
2021-22シーズン
2021年8月6日にレイカーズと3年3200万ドルで再契約した[15][16]。プレシーズン中に右手親指の靭帯を断裂したため手術を受けることとなり[17]、シーズン開始後も約1ヵ月欠場した。11月14日のサンアントニオ・スパーズ戦で復帰し[18]、翌日のシカゴ・ブルズ戦でキャリアハイの28得点、6リバウンド、2アシストを記録した[19]。その後、2022年2月25日のゴールデンステート・ウォリアーズ戦でキャリアハイを更新する40得点を記録した[20]。
ユタ・ジャズ
2022年8月25日にパトリック・ベバリーとのトレードで、スタンリー・ジョンソンと共にユタ・ジャズへ移籍した[21]。
個人成績
NBA
レギュラーシーズン
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
2019–20
|
LAL
|
6 |
1 |
13.5 |
.467 |
.308 |
.500 |
1.2 |
1.0 |
1.3 |
.2 |
5.7
|
2020–21
|
65 |
4 |
20.1 |
.458 |
.282 |
.775 |
2.6 |
2.8 |
1.0 |
.3 |
9.0
|
2021–22
|
60 |
19 |
25.2 |
.416 |
.269 |
.800 |
3.2 |
2.7 |
1.0 |
.5 |
10.0
|
2022–23
|
UTA
|
65 |
20 |
20.2 |
.419 |
.286 |
.750 |
3.2 |
3.8 |
.6 |
.4 |
10.7
|
2023–24
|
51 |
11 |
19.8 |
.396 |
.330 |
.807 |
2.4 |
3.5 |
.9 |
.4 |
10.1
|
通算
|
247 |
55 |
21.1 |
.423 |
.293 |
.778 |
2.8 |
3.1 |
.9 |
.4 |
9.8
|
プレーオフ
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
2020
|
LAL
|
2 |
0 |
8.5 |
.500 |
.400 |
.000 |
2.5 |
.0 |
1.0 |
.0 |
7.0
|
2021
|
4 |
0 |
12.1 |
.458 |
.200 |
.600 |
3.5 |
.5 |
.3 |
.0 |
6.5
|
通算
|
6 |
0 |
10.9 |
.472 |
.300 |
.600 |
3.2 |
.3 |
.5 |
.0 |
6.7
|
カレッジ
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
2018–19
|
アイオワステート
|
35 |
34 |
27.2 |
.406 |
.308 |
.625 |
4.9 |
2.3 |
1.3 |
.7 |
11.8
|
脚注
注釈
出典
- ^ “Talen Horton-Tucker is the super young, super long star of the Lakers’ preseason”. sbnation.com (2020年12月14日). 2020年12月15日閲覧。
- ^ “Talen Horton-Tucker - Men's Basketball” (英語). Iowa State University Athletics. 2020年12月14日閲覧。
- ^ O'Brien, Michael (2018年2月18日). “Simeon beats Orr for third straight city championship” (英語). Chicago Sun-Times. 2020年12月14日閲覧。
- ^ “Talen Horton-Tucker - Basketball Recruiting - Player Profiles - ESPN”. ESPN.com. 2020年12月14日閲覧。
- ^ “BREAKING: Iowa State lands Chicago prospect Talen Horton-Tucker” (英語). 247Sports. 2020年12月14日閲覧。
- ^ “Illini haunted by ex-recruit vs. Iowa State” (英語). Dispatch Argus. 2020年12月15日閲覧。
- ^ “Iowa State's Horton-Tucker declares for draft” (英語). ESPN.com (2019年4月1日). 2020年12月15日閲覧。
- ^ “Lakers Acquire Talen Horton-Tucker”. NBA.com (June 20, 2019). June 20, 2019閲覧。
- ^ “Lakes Sign Talen Horton-Tucker”. NBA.com (July 13, 2019). July 14, 2019閲覧。
- ^ “The youngest players to win an NBA title” (英語). (2020年10月12日). https://hoopshype.com/gallery/youngest-players-nba-title-champions/ 2021年10月20日閲覧。
- ^ “Lakers' Talen Horton-Tucker: In regular rotation”. (January 4, 2021). https://www.cbssports.com/fantasy/basketball/news/lakers-talen-horton-tucker-in-regular-rotation/ January 11, 2021閲覧。
- ^ Buha, Jovan (January 9, 2021). “'We're a work in progress': Lakers continue to experiment with rotation”. The Athletic. https://theathletic.com/2311895/2021/01/09/lakers-rotation-wesley-matthews-bulls/ January 11, 2021閲覧. ""Through the first 10 games, we’ve played B, B-plus basketball," James said. "And that’s absolutely OK because we are a team that added basically five new pieces to the rotation in Trezz, Dennis, Marc, Wes and also Talen (Horton-Tucker). We’ve added five new pieces to our regular rotation, and we’re still learning each other."
- ^ “Lakers vs. Rockets - Box Score” (英語). ESPN.com (2021年1月10日). 2021年6月4日閲覧。
- ^ “Lakers vs. Warriors - Box Score” (英語). ESPN.com (2021年3月15日). 2021年6月4日閲覧。
- ^ “Lakers Re-sign Talen Horton-Tucker”. NBA.com/Lakers (2021年8月6日). 2021年8月7日閲覧。
- ^ “NBA free agency 2021: Lakers to re-sign Talen Horton-Tucker to three-year, $32 million deal, per report”. CBS Sports (2021年8月3日). 2021年8月7日閲覧。
- ^ “レイカーズのテイレン・ホートン・タッカーが右手親指の靭帯を断裂”. nba.rakuten (2021年10月12日). 2021年11月17日閲覧。
- ^ “Lakers' Talen Horton-Tucker shines throughout season debut, but makes biggest mark as crunch time initiator” (英語). cbssports.com (2021年11月15日). 2021年11月17日閲覧。
- ^ “DeRozan, LaVine lead Bulls' 121-103 rout of LA; Davis tossed” (英語). NBA.com (2021年11月16日). 2021年11月17日閲覧。
- ^ Peralta, Matt (2022年4月8日). “Recap: Talen Horton-Tucker Posts Career-High 40 Points In Lakers' Loss To Warriors” (英語). Lakers Nation. 2022年8月25日閲覧。
- ^ “Utah Jazz Acquire Horton-Tucker and Johnson” (英語). www.nba.com. 2022年8月25日閲覧。
外部リンク