ツシマスベトカゲ(対馬滑蜥蜴、対馬滑石竜子、学名:Scincella vandenburghi)は、トカゲ科スベトカゲ属に分類されるトカゲ。
分布
対馬[1][2]。
かつては対馬の固有種とされていたが、現在では朝鮮半島にも分布していることが分かっている[1][2]。
形態
全長80-100mm[1][2]、頭胴長は40~50mm[1][2]。
その名の通りウロコは滑らかで、鈍い金属光沢をもつ[1][2]。
四肢は短く[1][2]、尾は全長の半分よりもやや長くなる[1][2]。比較的胴や尾は細長い[1][2]。
頭部は小さく[1]、吻部は先端が細い。左右の前額板は、中央で接する[1]。
体色は暗褐色、斑紋が散らばり、側面には黒褐色の条線が入る[1][2]。また、鼻孔から尾の先端部まで不鮮明な線が波状に入る[2]。
同属のサキシマスベトカゲとは
- 第4指の指下板の数が異なる(本種は11-13枚に対してサキシマスベトカゲは14-16枚)[1][2]
- 指が短い
ことで識別。
生態
対馬の平地から山地へ広く生息し、倒木や石の下、石垣の近くなどで見られる[1][2]。民家の庭先で日光浴する姿を見かけることもある。動きは俊敏[1][2]。
食性は動物食で、昆虫やクモなどの大型土壌生物を食べる[1]。
卵生で、5-6月頃に[1]雌が穴を掘って1-9個の卵を産むが[1][2]、親がそれを保護するような習性は見られない。[1]
参考文献
関連項目