チャド・グリーン (投手)
チャド・キース・グリーン(Chad Keith Green, 1991年5月24日 - )は、アメリカ合衆国サウスカロライナ州グリーンビル郡グリーンビル出身のプロ野球選手(投手)。MLBのトロント・ブルージェイズ所属。右投左打。愛称はグリーニー[2]。 経歴プロ入り前2010年のMLBドラフト37巡目(全体1116位)でトロント・ブルージェイズから指名されたが、契約せずにルイビル大学へ進学した。 プロ入りとタイガース傘下時代2013年のMLBドラフト11巡目(全体336位)でデトロイト・タイガースから指名され、プロ入り。契約後、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・タイガースでプロデビュー。A+級レイクランド・フライングタイガースでもプレーし、この年は2球団合計で12試合(先発2試合)に登板して2勝0敗1セーブ、防御率3.54、16奪三振を記録した。 2014年はA級ウェストミシガン・ホワイトキャップスでプレーし、23試合に先発登板して6勝4敗、防御率3.11、125奪三振を記録した。 2015年はAA級エリー・シーウルブズでプレーし、27試合に先発登板して5勝14敗、防御率3.93、137奪三振を記録した。 ヤンキース時代2015年12月9日にジャスティン・ウィルソンとのトレードで、ルイス・セッサと共にニューヨーク・ヤンキースへ移籍した[3]。 2016年は傘下のAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースで迎え、5月14日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした。5月16日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦で先発し、メジャー初登板は4回6失点(自責点4)で敗戦投手となった。その後は昇格と降格を繰り返し、実に4つの背番号を着けた。9月には肘痛で故障者リスト入りとなり、そこでシーズン終了となった。この年メジャーでは12試合(先発8試合)に登板して2勝4敗1セーブ、防御率4.73、52奪三振を記録した。 2017年は5月にメジャーに昇格。同年より中継ぎに転向[4]。8月30日のクリーブランド・インディアンス戦で救援投手史上初の8打者から7奪三振を記録した[4]。年間通して40試合(先発1試合)に登板、主にロングリリーフで5勝負けなし、防御率1.82、103奪三振を記録し、リリーフ要員として大きく台頭した。 2018年は前年以上にリリーフの柱として63試合に登板。前年を上回るイニングを投げ、8勝3敗、防御率2.50、94奪三振の好成績を挙げた。ただ、シーズン序盤はスライダーの調子が悪く、フォーシームの割合を増やした結果、被本塁打の増加を招いた[5]。 2019年は4月までに10試合登板で7.2イニング13失点と深刻な不振に陥り、AAA級スクラントン・ウィルクスバリに降格となった。5月に復帰すると、リリーフ以外にオープナーとしても起用された。最終的に54試合(先発15試合)に登板したが、4勝4敗2セーブ、防御率4.17と前年から成績を落とした。 2020年は22試合に登板して3勝3敗1セーブ、防御率3.51、51奪三振を記録した。 2021年7月6日に登板したニューヨーク・メッツとのサブウェイシリーズ第2戦(この日はダブルヘッダーであった)で3人連続で打者を三球三振に仕留めるという珍しい記録を達成した。なお、第1戦でも三振でこそないが、わずか2球で1つのアウトを奪っている(しかし、クローザーのアロルディス・チャップマンが打ち込まれたため、この試合は敗れている)。この年は67試合に登板して10勝7敗6セーブ、防御率3.12、99奪三振を記録した。 2022年は14試合に登板後に右肘を痛め、5月22日にトミー・ジョン手術を受けることが発表された[6]。オフの11月6日にFAとなった[7]。 ブルージェイズ時代2023年1月31日にトロント・ブルージェイズと2年850万ドル(3年目・4年目はオプション)の契約を結んだ[8]。ブルージェイズ加入後も前年のトミー・ジョン手術からのリハビリのため60日間ILに入っていたが、9月1日にアクティブ・ロースター入りし、同日のコロラド・ロッキーズ戦で移籍後初登板を果たした[9]。このシーズンは12試合に登板して防御率5.25という成績を残した。オフに2025年までのオプションの行使が発表された[10]。 選手としての特徴
最速99.4mph[12](約160km/h)、平均95.7mph(約154km/h)のフォーシームとカーブを中心に組み立て、まれにシンカーも投げる[13]。 詳細情報年度別投手成績
年度別守備成績
背番号
脚注
関連項目外部リンク
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